10月21日(火)
昨日、飛行機に乗って、庄内地方へ。
山形3区から立候補予定の吉泉ひでおさんの総決起集会。
会場に人があふれて、熱気あふれる集会。
この日は、酒田市に泊まる。以前来たときに、酒田市出身の佐高信さんのすすめで、土門拳記念館を見学をした。写真が素晴らしかった。歴史のある蔵なども見に行ったりした。

藤沢周平さん原作の映画、たそがれ清兵衛、鷹の爪、武士の一分などを映画で見たので、ぐっと親近感がわく。最近見た映画「おくりびと」もここが舞台だった。いい映画。社民党の今度の選挙のスローガンは、「いのちを大切にする政治」。まさに、いのちを扱った映画だった。
この映画で、お坊さんとして、お葬式に出てくる人は、実際、本当のお坊さんで、社民党の人。本人が、「映画に5秒ほど出ているんですよ。」と嬉しそうだった。
そんな映画をごく最近見たので、これまたすごい親近感。
楽しい総決起集会だった。
21日は、知的障害者の人たちの施設を訪問。
障害者自立支援法についての悩みを聞く。
その後、老健施設へ。病気の父のことを思う。書道をみんなに教えているボランティアの人と記念撮影。書道の文字が、「大根干し」だったりして、地域性をあらわしていて楽しいな。
その後、飼料米も作っている三笠さんのご自宅へ。
6町歩の農地を耕している三笠さん。
有機農業もし、生食米も作っているが、飼料米も作っている。6分の1は、飼料米とのこと。
減反政策で、大豆を作っていたが、連作障害が起きた。稲は、毎年、毎年作っても問題が生じない優れた作物だが、他のものは、毎年作ると、連作障害が起きる。
また、水田は、基本的に水を張るもので、大豆や野菜は違う。水田はやっぱり水田がいいのである。
連作障害回避もあり、飼料米を作っている。
生食米と区別するために、乾燥をさせるものは、別のところで行うようにされているが、これにはお金がかかる。しかし、酒田市の補助があるそうである。
ここの地域は、おそらく日本のなかで、唯一飼料米がうまくいっているところ。
平田牧場が、この飼料米を購入し、その平田牧場が、生活クラブ生協と連携をとっているからである。
平田牧場は、少し高くても安心な飼料米で、養豚し、米豚を育てる。
その豚を食の安全にこだわる生活クラブが買ってくれる。
わたしも、長い事生活クラブの組合員だったが、ブロックでお肉がきたりして、実においしいのである。よく、ブロックの肉で、焼豚を作っていたっけ。
それはさておき、飼料米を作る農家、応援をする農協、市などの行政、生協がうまく連携をとって可能なのである。
外国から、飼料を買わなくてすむので、食料自給率は上がるし、食べ物の安全も確保できる。
汚染米が問題になっているが、今、農林水産省は、生食米の調査や追跡をしている。飼料についてまでは手がまわらない。しかし、外国からくる飼料は、どれだけ安全なのだろうか。たかが飼料でもその飼料を食べた動物をこれまたわたしたち人間が食べるのである。
飼料の安全の確保という意味でも、顔の見える関係である飼料米を応援をすることは、必要である。食料自給率も上がるし、いい循環が始まる。
三笠さんは、「子どもにも農業やってもらいたいのだけれどね。」と言う。
近くの代々15代続いた農業をやってきたうちが、後継者がいなくで閉じるんだという話もしていた。
暮らせる農業にしていかなければ。
これは、全国で聞く話である。
社民党は、「瑞穂(みずほ)の国の農業再生プラン」を発表し、「田んぼの底力法案」を作った。
法案を提出をするときにも、庄内で聞いた話を生かしたい。