残業代不払い法案、過労死促進法案の提出を許さない −労働国会に向けて−
2007 / 01 / 05 ( Fri ) 1月25日から始まる通常国会は労働国会となります。
様々な労働法制が提出される可能性があるからです。 労働契約について、そして、日本版エクゼンプションについて、パートタイマー法の改正法案について国会で法案が審議される可能性があります。 そのなかでも特に日本版エクゼンプションの導入は問題です。 この制度は日本経団連が中心となり、「ホワイトカラー(事務職)の仕事の成果は労働時間では計れない。」として導入を希望し、2年前には、年収が400万円以上としていました。 年収が400万円以上の人は、ホワイトカラーの人たちの7割以上にも及びます。現在、厚生労働省は、年収は、政省令で決めるとしています。国会の関与なく、厚生労働省で、勝手に年収要件を決め、かつ、変更することも自由となります。 この労働基準法改悪案の問題点を、一言で言えば、一定の要件を満たせば、労働時間の規制がなくなり、つまり使用者は、残業代を払わなくてよくなるという制度の導入であり、一日の労働時間の規制がなくなり、 残業代の支払いの必要もなくなれば、いくらでも労働者を働かせることができるようになるということです。 日本版エクゼンプションは、残業代不払い法案、過労死促進法案です。 まだ要綱は出来ておらず、従って、まだ法案はできていません。 上程させないよう声をあげ、運動をしていきます。 現在、管理監督者は、労働時間・休日規制がありません。 厚生労働省は、これに対して、管理監督者の一歩手前の人という位置付けで、「自由度の高い働き方にふさわしい制度」として、労働時間規制をなくそうとしています。 管理監督者でないにもかかわらず、労働時間規制がなくなれば、ひどい状態になります。 たとえば、30歳代男性(いわゆる子育て世代)の約4分の1が週60時間以上の長時間労働、月87時間以上の時間外労働ををしています。 月87時間以上の時間外労働をしているとすれば、帰宅時間が10時以降になっているのではないでしょうか。 家に帰れば、寝るだけの生活となってしまいます。 休日も大事ですが、一日の労働時間がエンドレスになれば、健康は維持できないし、そもそも子育てができません。 「自由度の高い働き方にふさわしい制度」としていますが、わたしは、いまだかつて自由度の高い働き方をしている人に会ったことがありません。みんな多くの仕事を抱え、納期や締め切りに追われ、しかも仕事は多くの人とのチームプレーですから、勝手に休むことなどなかなかできません。 自由度の高い働き方なのだから、一日の労働時間の規制をなくしてしまえば、前述したように、過労死してしまう人たちがあとをたたなくなるでしょう。 今でも一定の要件で、裁量労働制やフレックスタイム制の制度があります。 なぜこんな無茶苦茶な改悪をしなければならないのでしょうか。 働く人は、労働力を提供して、生計を営んでいます。 労働者は、24時間働けるベルトコンベア−の機械でもなければ、在庫にできる商品でもありません。 一日24時間のなかで、睡眠をとり、生活がなければ、生きていけません。 120年前、「人間らしい暮らし」を訴え、8時間労働制を訴え,メーデーが開かれました。 2007年、再び「人間らしい暮らし」を訴え、労働時間規制をなくすなというべきときがきました。 一日の労働時間の規制をなくしてはなりません。 わたしは、12月に参議院の厚生労働委員会で質問し、かつ行政交渉をし続けています。 また、連合などの組合も反対、容認できないということを掲げ、さらに、与党のなかからも慎重論が出てきています。 労働基準法改悪法案が、上程されないよう全力を尽くします。 |
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