イラクへの増派ー憲法9条を変えることの意味ー
2007 / 01 / 15 ( Mon )
1月15日(月)  
 アメリカがイラクへの米軍増派を決定しました。1月10日ブッシュ大統領は安部首相に電話し、イラクへの増派を説明し、安部総理は「今後も協力する」と答えたと報道をされています。
 
 また、安部総理はNATOで「いまや日本人は国際的な平和と安定のためであれば、自衛隊が海外での活動を行うことをためらいません。」と演説をしました。

 いまや日本人は自衛隊が海外で活動することをためらわないのでしょうか。
 また、米軍の増派は正しい選択でしょうか。そして、それをただちに支持する総理の判断は正しいでしようか。

 わたしは、明確に間違っていると考えます。
 
 イラク戦争で亡くなったイラク人は6万人、米兵は3000人と言われています。否、イラク人で亡くなったのは、60万人だと言う意見もあります。
 そもそも大量破壊兵器がなかったのですから、武力行使をすることは間違っていたのです。

 テロとの戦いと言って、武力行使を始めてしまえば、一体どうやって停戦合意を組むのでしょうか。
 国と国との関係であれば、停戦合意ができます。
 わたしは、子どものときに、ベトナム戦争の和平交渉がフランスで行われていることが、テレビで良く報道をされ、和平交渉、停戦合意というのは、恐ろしいくらい時間がかかるのだと思っていました。
 しかし、恐ろしく時間がかかっても停戦合意、和平合意はできます。
 
 これに反して、テロとの戦いはどうやって、誰と停戦合意を結ぶのでしょうか。誰が代表権をもっていると言えるのでしようか。

 そして、戦争をすることを決定をするのは、政治家ですが、誤った判断にひどい目にあうのは、「硫黄島からの手紙」ではないけれど、部下や人々です。

 米軍の増派はますます泥沼化を生むでしょう。
 
 アメリカでもイギリスでもブッシュ大統領とブレア首相に対する批判はどんどん強まっています。
 イラク戦争の問題が、国会のそして政治の大きな問題となっています。

 なぜ安部総理は、間髪を入れずに米軍の増派に直ちに支持を与えることができるのでしょうか。
  
 ところで、日本の航空自衛隊は、今イラクで米軍の輸送などを行っています。
 しかし、何をどれくらい輸送しているのか情報公開をしていません。情報公開は、ほとんど真っ黒にすみ塗りされて発表されているだけです。
 あまりの真っ黒さに驚きました。
 また、現在の航空自衛隊の活動だけではなく、かつて陸上自衛隊が行った安全確保活動についても全く明らかにされていません。これも情報公開に対して、すみ塗りで真っ黒です。
 
 全く情報公開されていなくて、国民はチェックの仕様もありません。過去のものについてもなされないのですから。水くみなどについては、「こんな活動をしました。」とPRしているにも関わらず、前述したように、過去に行われた陸上自衛隊の安全確保活動については全く明らかにされていません。

 シビリアンコントロールなどまったく存在をしていません。軍事とはそういうものだという意見があるかもしれません。しかし、国民に全く明らかにされないことは異常です。

 安部総理の「いまや日本人は国際的な平和と安定のためであれば、自衛隊が海外での活動を行うことをためらいません。」という言葉は、自民党新憲法草案の自衛隊が海外で米軍とともに戦闘行為をすることを違憲としないという考え方に直結しています。

 日本国憲法を変えるということは、自衛隊を単に位置付けるということではなく、自衛隊が海外で米軍とともに戦闘行為をすることを合憲とし、可能にするためです。

 日本国憲法9条を変えるべきではないという人は、半分くらいいると言われています。
 自民党新憲法草案の意味、そして、憲法を変えるということがどういうことかということがわかれば、憲法9条を変えるべきではないという人たちはもっともっと増えるのではないでしょうか。 
 

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