時給1000円は高いですかー労働の破壊を止めるためにー
2007 / 01 / 21 ( Sun )
1月21日(日) 
 日曜日にサンデープロジェクトに出て、労働法制の問題で、「時給1000円を保障するべきだ」という旨の発言をしたところ「中小企業をつぶすきか」という発言が相次いだ。反論をしようとしたが、残念ながら番組が終わってしまった。
 わたしは聞きたい。
 「時給1000円は高いですか。」

 一人でも加盟できる組合である全国ユニオンの委員長である鴨桃代さんが、連合か何かの集会で、「時給1200円は高いですか?」と聞いて、みんな考えさせられたという話を聞いたことがある。

 東京では1200円くらいは出さないと人が集まらないという話を聞いたことがある。
 地方都市ではもっともっと安いところがある。

 わたしが思っていることはこうだ。
 今、年収200万円以下の世帯が5世帯に1世帯である。どこの地域で働いても時給最低1000円となれば、一年間に2000時間働いて年収200万円である。
 つまり年収200万円以下の人たちを極力なくしていきましょうということだ。
 以前森永卓郎さんの「年収300万円で生活する方法」という本が大変売れて評判になったことがある。わたしももちろん買って読んだ。当時は年収300万円ということにみんなは驚いたのだ。あれからものすごい月日は経っていないのに年収200万円以下の人たちが5世帯に一世帯となっている。

 格差拡大の問題は貧困の問題である。変な言い方であるが、大金持ちのことはあまり心配する必要はないと思う。自家用ジェット機を持とうが、どんな邸宅に住もうが基本的に自由だ。
 しかし、貧困の問題はとてつもなく重要だ。
 教育の格差が、仕事の格差に直結をしていき、貧しさの世代間連鎖になっていきかねない。
 アメリカの統計で、格差の大きい州ほど殺人率が高いという統計があり、驚いたし、また妙に納得したことがある。金持ちだって、殺人を犯すことはもちろんある。しかし、社会のなかに絶望が広がっているほうが、やっぱり殺人は増えていくだろう。自暴自棄になり、もうどうなってもいいやと思う人の割合は大きくなっていくだろう。
 社会のなかに絶望が広がっていくことは、すべての社会の構成人にとっても決していいことではない。

 だからこそ社会の問題としても、貧困の問題を解決する必要がある。

 中小企業をつぶしているのは大企業だという説もある。中小企業はダンピングを迫られ、どんどん安い価格で下請けをせざるを得なくなっている。

 個人の生活が全く成り立っていかなくて、社会が維持できるわけがないとも思うのである。
 だから最初の問いに戻る。
 「時給1000円は高いですか?」

1月26日「斉藤貴男さんと語ろう 格差是正と平和憲法について」
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