fc2ブログ
 

福島みずほのどきどき日記

民法772条のホットラインを行なってー法律で困っているー

2月25日(日)
 榊原富士子さんの法律事務所で、父親の推定規定離婚後300日を巡るホットラインをやりました。7人の女性弁護士と事務局で、2本の電話を使って、電話相談。2時から5時までの3時間というなかで、18本の電話がかかってきました。

 わたしは、3人の方の電話相談を受けました。
 報告のレポートが出ますが、感想を述べます。

 民法772条は、離婚後300日以内に産まれた子どもは、前夫の子どもと推定するとしています。
 離婚後300日に目に子どもが産まれて、その子どもは離婚した夫の子どもなので、この規定によってぎりぎり助かったケースがあるという話を知りあいの弁護士に聞いたことがあります。
 ところが、わたしもケースを担当したことがあるし、いろんな人に困っているという話を聞いてきました。

 離婚をする前に、喧嘩をしたり、多くの場合は、別居をしていることが多いと思います。離婚は、すぐには、成立しないので、きのうまで、とっても仲良くしていたのに、今日離婚ということは、ほとんど考えられません。どうしても離婚が成立をするのは、遅れます。
 
 女性が、妊娠して、子どもを持った場合、後の夫の子どもであることがほとんどです。しかし、離婚後300日以内に子どもが産まれたら、後の夫と結婚した後に子どもが、産まれても、出生後に出生届けをだせば、自動的に前の夫の子どもとして、前の夫の戸籍の構成員となります。
 考えてみれば、前の夫にとっても迷惑な話です。絶対に自分の子どもでない子が、自分の戸籍の構成員となり、親子関係不存在確認の審判などで、自分の子どもではないことが、確定をしても、自分の戸籍の構成員にバッテンがついて、記録としては、残ります。 
 離婚した後、元の妻から、家庭裁判所に呼ばれて、場合によっては、DNA鑑定に協力しなければなりません。
 元の夫、女性、現在の夫の3人ともが、産まれる子どもは、現在の夫の子どもであるということが、客観的にわかっていても、親子関係不存在の訴えをしなければなりません。多大の苦痛であり、子どもも含めて大変です。
 女性にとつても、連絡したくない、あるいは、連絡のとれなくなっている前の夫の協力を得なければなりません。これは、大変です。DVで、離婚して、「連絡したくない。何を言われるか、されるかわからない。」と泣きだした女性もいました。

 妊娠、出産という大変なときに、大変です。
 
 また、出生届けをださずに、まず、親子関係不存在確認の調停を起こして、結論をもらってから,出生届を出せば、前の夫の戸籍に、いったん子どもとして、登録されるということは、ありません。しかし、家庭裁判所で,結論が出るまで、戸籍や住民票が作れないという問題があります。

 今度の相談でも、この772条があるために、どうしていいかわからず、前の夫の子どもになるのは嫌で、ずっと子どもに戸籍がないというのがありました。

 戸籍の無い子どもが、法律があまりに変で、面倒なので、生じてしまうというのは、おかしな話です。

 今度の相談で、民法772条の存在を今回のニュースで知ったという人が大半でした。
 みんなは、女性だけにある6ヶ月の再婚禁止期間を過ぎて、結婚届を出せば、当然後の夫の子どもになると勘違いをしていました。
 再婚禁止期間後、結婚して、その人の子どもが産まれれば、確かにそう思うでしょう。そして、何も知らないまま出生届を役所に出しに行って、前の夫の子どもになると聞いて、驚いて大変になるわけです。

 今回の相談は、妊娠中の人が多くで、みんな困惑していました。前の夫が、外国人で、日本にいなくなるという相談もありました。
 離婚した後、今度結婚する人と知りあって、妊娠中で、再婚禁止期間後に結婚をするけれどもという人が、比較的多かったです。

 この規定があるために、前の夫、女性、今の夫、子ども、役所も大変な思いをします。
 772条の1項と2項はそのままにして、3項で、簡単にくつがえす手段を設ければ、一挙に問題は解決します。大幅な、大改正をしなくても、今の法律少しだけ付加すれば、解決をします。
 みんな困っていて、なんとか法律改正して欲しいと言っていました。
 法律は、さかのぼれないので、できるだけ法律を早く改正をして、簡易に救済できるようにしたいと考えています。

 ご意見や困った、困っていると言う声をどうかお寄せ下さい。

 これこそ立法の不作為、怠慢です。

 

スポンサーサイト



PageTop