札びらで地域の横つらをひっぱたくような政治はご免だー人間への冒涜を許すなー
2007 / 03 / 09 ( Fri ) 3月9日(金)
わたしは、地方出身である。 公立幼稚園から始まり、小学校、高校も公立。18歳までのんびりと地方都市で育った。だからこそ地域に愛着がある。 全国かけ回って、多くの地域が疲弊していっているのを感ずる。駅前で、街頭演説をしても、そこの駅の3年前、5年前と比べてもさびれていっているのではないかと心配になる。 1月に夕張市に泊まりがけで行った。今、地方は、「第2の夕張になるな。」ということにおびえているように思える。夕張市が「見せしめ」として使われているのではないかと。 三位一体改革で、2004年度予算において、実質的な交付税を2兆2900億円、補助金を約1兆円削り、その代わりに行われた地方への税源移譲は約6500億円、差し引き3兆円が削られた。 そして、さらに問題なのは、その税源移譲は人口比例で配分されたので、人口の少ない過疎地は、必然的に収入が大きく落ち込むことになったことである。 地方が疲弊をしていっているのは当然である。 グッと急に財源を締められて、「これでやっていけ。」と言われ。福祉も多くが、地方に丸投げされている。これで、悲鳴をあげない自治体は、本当に限られている。 そして、わたしが今怒っているのは、国会に提出されている米軍再編特別措置法案と高知県の東洋町の原子力発電所の高レベル廃棄物の処理のための調査を受け入れたら、62億円の金が国から出るという問題の2つである。 この2つの問題の共通項は、国が経済の厳しい自治体をひざまづかせ、忠誠を誓ったところにだけ、札びらで横面たたいていくということである。 ところで、その札びらは、税金なんですけれどと言いたい。 米軍再編特別措置法案が、国会に提出されている。 この法案は、米軍基地を受け入れる段階ごとに、自治体に交付金を払うというものである。 暴力夫が、「誰に食わせてもらっていると思っているのか。」と怒鳴ったりすることに似ている。 言うことを聞け、そうすれば金を払うというものである。 沖縄のなかでも基地を受け入れた自治体とそうでない自治体とで、交付金が全く違ってくる。また、「出来高払い」方式だと、麻薬のようで、途中でやめたり、NOということができにくくなってしまう。途中で拒否したり、非協力的だと金はらわんぞとなってしまう。自治体は、基地建設に反対をするNGOを徹底的に弾圧することにならないだろうか。 国は今まで岩国市の市庁舎の建設に関して、補助金を出してきていた。しかし、今回やめた。毎年払っていた34億円をストップした。 防衛省との交渉で、「34億円をストップしたのは、岩国市が、米軍の艦載機を受け入れないからか?」と聞いたら、防衛省の答えは、「そうです。」というものであった。 まさに、言うことを聞いたら払うが、言うことを聞かなければ払わないという露骨なものである。 今自治体はほとんどが財政難である。 喉から手が出るほどお金は欲しい。住民サービスをしようにも財政難なのである。 そういう状態を作っておいて、国家の政策に忠誠心を誓わせ、ひざまずかせて、札びらで横つらを張るのは、許せないと思う。 このような行為は、人間性への冒涜ではないか。 人間をどんどん卑屈にさせるものである。 また、税金の使い道としてもおかしいのではないか。 そして、住民自治にも反しているのではないか。 岩国市は、住民投票で、基地強化NOの結果が出たのである。住民の意思表示を尊重する態度は、国にはない。 住民は、お金や力でねじ伏せていくものなのか。 今の政治の人間感は、明らかに間違っている。 地方が再生できる別の道をとことん模索していきたい。 昼、院内で開かれた死刑廃止議員連盟主催の勉強会「袴田事件〜確定死刑囚袴田巌さんの無実の叫び〜」に出る。1966年の殺人事件発生から40年たち、ずっと冤罪で戦い続けている元ボクサーの袴田さんは、再審請求を行なっている。今日は、袴田さんのお姉さん、輪島功一さん、カシアス内藤さん、飯田覚士さんをはじめとするボクシング元世界チャンピオンたち、そして、一審の静岡地裁判決(死刑判決)を担当した元裁判官、熊本典道さんによる話があった。みな、心が熱くなる、感動的な話ばかりだった。特に、元裁判官の熊本さんが証言されたことは画期的なことであり、死刑判決を出したことに対し深い悔いを述べておられたのは非常に印象的だった。 証言によれば、一審判決では、45通の自白供述調書のうち44通が「任意性に疑いがあり、証拠能力なし」として排除されたが、死刑判決とされたという。信じられないことである。その後、東京高裁、最高裁も死刑を支持した。 この事件では、証拠として出てきた血染めのズボンが、袴田さんには全くはけない大きさだったことをはじめ、さまざまな事実もわかっている。同僚の保坂展人議員は4年前に袴田さんに面会するなど、活動を積極的に行ってきている。長年運動を支援している大勢の熱心なみなさんもいる。私も今まで以上に今後も一生懸命取り組んでいきたい、と、気持ちを新たにした。 |
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