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福島みずほのどきどき日記

映画「思い出のマーニー」を観ました

映画「思い出のマーニー」について

私は、正直、この映画を見ていて、途中まで、隠れたレズビアンの映画かと早とちりして思っていた。
そう思ってしまう位、マーニーと杏奈の、2人の少女の想いや絆は深いのだ。
杏奈は、一人ぼっちになっていて、里親に育てられている。しかし、自分のことが好きではなくて、心を閉ざしてしまっている。そこで、里親の親類の家に預けられる。札幌に住んでいて、健康のこともあり、夏休みの間、親類の家に行くのだ。

杏奈は、向こうに、気になる洋館を見つけ、そこにいるマーニーと仲良くなる。話をしたり、一緒にボートをこいだり。頑張って、ボートを漕いで、マーニーに会いに行く杏奈。
マーニーは、強い子で、杏奈は、問題を抱えていると見えた構図が、マーニーも、寂しさを抱えていることがわかる。

果たしてマーニーは誰なのか。

人は、孤独を抱えていて、その人の心の中に入って行くことがとても難しい。多くの人が、自分の心の中に、誰か入ってきて欲しい、と思っているが、誰でも入ってきていいわけでは無い。殻を破ろうとしながら、自分1人では殻はなかなか破れない。強くコミットすることで、殻を破ることができる。
杏奈は、マーニーと関わることで、殻を破ることができる。

その意味では、友情、女の子の友情の物語である。
友情によって、愛情によって、再生をする物語である。

人は愛してもらった、愛しているということで生きていける。
愛情は時空を超えてやってくる。
かつて愛してもらったことが、今を生きる力になる。
そして、そのことによって、殻が破られれば、あら、不思議、里親や預ってくれていたおじさん、おばさん(この2人はいい味をだしている)の愛情も感ずることができる。

ところで、わたしは、「アナと雪の女王」「マレフィセント」「マーニーの思い出」を立て続けに見たが、いずれも女が女を支え、ある意味救う映画だった。女の友情は、実にパワフルで、真摯で、真の愛情だった。

本当に映画が変わってきたよ。

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