福島みずほのどきどき日記

オバマ大統領の誕生!

11月8日(土)
 5日に、アメリカで、オバマ氏が、大統領に当選をした。
 わたしは、そのとき、沖縄にいた。
 沖縄では、このニュースに対して、「オバマになって何が変わるの?」という声を聞いた。
 確かに。オバマ大統領になったからといって、沖縄の米軍基地がなくなるわけでも、それだけで、辺野古の沖の海上基地建設がストップになるわけではない。
 月刊社会民主で、評論家の北沢洋子さんが、オバマ氏のことを書いていたが、確かにどれほどの転換がなされるかしっかり見ていかなければならない。
 彼は、アフガニスタンの増兵を言っているし、イランとの関係がどうなっていくかも大問題。
 オバマ氏は、感動的な「オバマ語録」(アスペクト刊)のなかで、「私はすべての戦争に反対をしているのではありません。愚かな戦争に反対をしているのです。無謀な戦争に反対をしているのです。」と述べている。
 アフガニスタンへの攻撃は、正しかったと言っている。
 
 感動的な言葉は、たくさんあるけれど、はてなと思うものもある。
 ほとんど、その通りなのだけれど。
 東京新聞に、酒井啓子さんが、侵略だと言って行う戦争はないと書いていらして、その通りと思ったものだ。
 オバマ氏の愚かな戦争、無謀な戦争という言い方は、将来危険になるかもしれない。
 為政者は、正義の戦争と自分が戦争を始めるときは言うだろう。

 しかし、こんなことをうだうだ書いてきたが、わたしは、やっぱりとてつもなく感動をしている。

 アメリカ国民は、ブッシュ大統領が始めた戦争にうんざりしているのだ。80%の人が、ブッシュ大統領の政策は間違っていたと答え、87%もの人がイラク戦争は間違っていると答えている。
 戦争はもう嫌だという意見が、ブッシュ共和党にNOを突きつけたことは、確かだ。
 また、格差と貧困の拡大にNOを突きつけたのだ。

 かつてアメリカは、自由と民主主義の象徴だったが、今や戦争と格差の象徴になっている。
 ニューズウイークに、ドルのイメージが、全く変わってしまったという記事が載っていたが、その通りである。
 
 イラク戦争に、何十兆円というけたたましい戦費を投入するために、世界中から、富をかき集め、マネーゲームに奔走をする。国内では、格差と貧困が、拡大をした。

 今回のリーマンブラザーズの件は、そのようなマネーゲームが破綻をしたということではないか。
 日本の品川駅前の京品ホテルの件も、リーマンブラザーズとその関連会社であるサンライズファイナンスが、日本で、何をやってきたのかということを端的に示している。
 
 ヨーロッパ評議会というヨーロッパの国会や社会主義インター(社会民主主義インターと言っていいと思うけれど)の国際会議、人種差別撤廃会議と言った国連の会議に出席をすると、アフリカや南米やヨーロッパの国々から、アメリカの政策を批判をする発言が相次ぐ。
 正直、アメリカは、世界の会議で孤立をしているということを実感としていつも感じてきた。
 地球温暖化防止の問題でもアメリカは、京都議定書すら批准をしないのだから、みんなの怒りは当然と言えば、当然だ。
 
 新自由主義的な政策から、社会民主主義的な政策にどう転換をするかということが、大きな課題である。
 暴走をする資本主義にどう歯止めをかけ、規制をしていくが、これからのまさに課題である 
 トービン税、連帯税をどうかけていくかということが、もっと議論をされるべきである。
 
 わたしは、アメリカの人たちが、ブッシュ政権下で、傷ついたのだと思う。
 戦争にも嫌気がさしているのだ。
 
 アメリカは、9・11テロで傷つき、その後の戦争で、傷ついたのだ。
 
 アメリカ人の多くは、オバマ氏にある種の救いを求め、オバマ氏は、癒しになっているのではないか。
 社会全体、傷ついてしまった社会全体のリストラティブ・ジャスティス(修復)である。
 
 これは多くの人が指摘をしているが、オバマ氏は、黒人の代表として登場をしていない。
 デビューのときからの演説からそうである。

 民主党の人も共和党の人も、イラク戦争に反対をした人も賛成をした人も・・・・・と語っている。
 イラク戦争に賛成をした人も反対をした人もとなっていないところもみそだけれど。

 寛容であり、かつ多元的価値の重要性を訴えている。
 
 今回の勝利のときの演説もそうである。
 「老いも若きも、金持ちも貧乏人も、そろって答えました。民主党員も共和党員も、黒人も白人も、ヒスパニックもアジア人も先住民族もゲイもストレートも、障害のある人も障害のない人たちもアメリカ人はみんなで答えを出しました。」と言ったのである。

 キング牧師は、黒人の子どもも白人の子どもも一緒に席を並べることができるようにと演説をした。
 黒人のひとたちの公民権運動というなかでの素晴らしい演説である。
 
 それが、オバマ氏になると、発展し、先住民族もゲイの人たちのことなども出てきている。
 そして、いつも思うけれど、言葉の順番である。
 ゲイとストレート、障害のある人もない人も・・・・・というマイノリティーのほうが、先にきている。

 「我々は敵ではなく、味方なのだ。」という言葉も出てくる。
 「愛情によるつながりを絶ってはいけない。」

 そして、わたしが、感動をしたのは、「わたしに投票をしてくれなかった国民の声にも耳を傾けるつもりだ。」という部分だ。

 いろんなものを乗り越えていこうと国民に呼びかけている。

 リンカーン、キング牧師、そして、オバマと続いていること、民主主義の価値を訴え、歴史を変えようとすべての人に訴えている。

 彼自身が、アフリカのケニア人の父と北欧系の白人の母の間に生まれ、両親の離婚、母親の再婚、インドネシアでの子ども時代という多元的な文化のなかで、育っている。
 ケニアに住むおばあちゃんが喜び、アフリカやインドネシアや多くの国々の人々が祝福をしているようにも思える。
 「アメリカ単独支配」という言葉などが、国際会議で、踊ってきたが、それも変わっていくだろう。

 それにしてもと思う。
 クリントン氏以上に、オバマ氏は、個人的なバックグランドは、2世・3世議員とは全く違っている。
 育った環境は、成功をするのに、恵まれた環境ではなかったのである。
 そんな彼を選択をするアメリカ人は、やはり未来をみんなで切り開いていきたい、もっと連帯のある社会を作りたいと思ったのだと思う。

 オバマ氏の魅力は、演説のなかみた゛けれど、実は、重要なのは声て゜はないか。
 南アフリカ共和国のダーバンに行ったとき、地元のミュージカルを見に行った。
 その素晴らしかったこと!ブロードウェイなんて目じゃないなんて思えるほど。
 声が深くて、豊かで、声域が広くて、暖かく、のびのある声。
 黒人の人たちのゴスペルがそうであるように、豊かな声。

 声と話し方が、人々に聞こう、聞きたいという気にさせる。

 そして、一番重要なことは、希望を語り、一緒にやろうと語りかけていることだ。
 わたしもそんな政治家にぜひなりたいものだ。
 
 

 
  

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