福島みずほのどきどき日記

派遣切りと採用内定取り消し

12月2日(火)
 厚生労働委員会で、労働基準法の改正法案について議論。
 採用内定の取り消しや派遣切りについても質問をする。
 ぜひ議事録も見てください。

 採用内定の取り消しの実態はひどい。 
 内定式をやった直後に採用内定の取り消しをしたり、外資系のIT企業だと、「ファイナル・ステップ、おめでとう。一緒にがんばりましょう。」と通知を出して、内定の取り消しをしたり。
 百歩譲って、倒産しそうなほどひどい状態のところならまだわかる。しかし、そうではなく、安易に採用内定の取り消しをしている場合も多いのではないか。
 2003年、やはり採用内定の取り消しが横行をしたときに、当時の村上正邦労働大臣は、どうしても仕方ない場合を除いて、企業名の公表をした。当時、それによって、採用内定の取り消しは、ストップしたのである。
 わたしのまわりのボランティアをしてくれる大学生、教え子の大学生たちは、「採用内定の取り消しなんて不安だ。」とみんな言う。就職活動のやり直しと言われてもなかなかうまくいくわけがない。
 保坂展人衆議院議員は、街頭演説をしていたら、「息子が一枚の紙切れの郵送だけで、就職内定の取り消しにあい、これまで見たことのないくらい泣いていた。」と女性に話しかけられたそうだ。ひどい話だ。
 人生のスタート時点で、とてつもないハンディを負ってしまう。しかも、本人の責任などないのだ。

 裁判をすれば、最高裁の判決があるのだから、勝つはずだが、裁判をすることは、正直大変で、みんながみんなやれるものではない。
 採用内定の取り消しの取り消しをしても、自分をいったん拒絶をした企業ですんなり働けるだろうか。

 一番いいのは、安易な不当な採用内定の取り消しを少しでもなくすことだ。
 そのためには、企業名の公表は、ひとつの数少ない有効な手段ではないか。
 そうでもしないかぎり、採用内定の取り消しは、少しもとまらない。
 泣く若者をなくせ!と声を大にして言いたい。

 派遣切りについても、毎回質問をしている。
 
 フルキャストやグッドウィルなどで働く日雇い派遣の人たちと、数え切れないほど行政交渉をしてきた。
 多くの派遣の人たちの話を聞いてきた。キャノンの宇都宮工場に行き、会社と交渉し、また、労働局などとも交渉をしてきた。
 だから、派遣の問題点は、十分すぎるほどわかっているつもりだった。
 最近も「社民党と派遣の若者との意見交換会」をやって、職場の話、特に、派遣切りの話を聞いた。

 しかし、今回、社民党で21日、22日とホットラインをやり、また、全国ユニオンが、29日、30日と全国的に行った「派遣切りホットライン」の472件の結果を見ても、そのあまりのひどさに怒りを感じている。
 つくづく思ったことがある。
 派遣という働き方は、期間の定めがあっても、平気で「中途解約」と言う名の「解雇」が行われているのである。期間の定めは、一体何なのか。
 わたしが、電話に出て相談にのったのに、10月10日に一年間の契約更新が行われた。半導体の工場で働く女性である。
 ところが、10月25日に、「11月月で終わり」と言われたのである。
 全国ユニオンの相談でも、そのような中途解約と言う名の解雇の相談が実に多い。
 あと一年期間を更新をすると言われれば、労働者は、あと一年働けると期待をする。しかし、それが、直後にぶったぎられるのである。
 期間の定めがあっても関係がない。いつだって、切られるのである。全く明日の見えない働き方。
 これが、景気の調整弁として働かされている派遣のすざまじい働き方である。
 
 期間の定めがあるにもかかわらず、切ってしまう派遣先は、せめてその期間の間の分の給料を保障すべきではないかと舛添大臣に対し、質問をした。
 大臣の答えは、それを肯定するものではなかった。

 今、政府が出している30日以下の日雇い派遣を禁止をするという法案では、今の派遣切りの問題について、全く無力である。

 先日、連合の集会に参加をして、千葉県のJAMの組合からは、中小企業の正社員のリストラの実態、そして、静岡県の連合の書記長からは、非正規雇用の静岡の実態について、話を聞いた。

 今、12月、正社員であれ、非正規雇用であれ、リストラを許さない闘いを多くの組合、人たちとやっていく。
 また、4日の木曜日に、派遣ユニオンの人たちと、厚生労働省交渉を行なう。
 今が本当に頑張りどき。
 
 

 

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