福島みずほのどきどき日記

臓器移植の問題の中間報告

7月10日(金)
今日、参議院の本会議で、臓器移植の問題についての中間報告がされる。
昨日、いわゆるA´案が厚生労働委員会で3時に提出され、2時間ほど審議をした後、審議打ち切りとなる。

社民党はA´が提案されたばかりであり、きちんと審議をすべきであるとして、審議打ち切りに反対。
A´案は、A案が「脳死を一律に人の死とする」としているが、その部分を変えると説明をしている。
A案は、「脳死を人の死とすることを前提に」と説明している。
私は、法律の前提として、「脳死を人の死とする」とすることは、この考えが、他の医療現場などに影響を与えるのではないかと心配をしている。「脳死は人の死である」ということが「一人歩き」をしていかないか。

厚生労働省の研究事業としてまとめられた報告書「小児における脳死判定基準に関する研究(平成11年度)」によれば、無呼吸テストを2回受けて、脳死と判定された子どものうち、例えば100日以上生きた子どもが4例以上いるという研究結果が発表されている。学会の論文で、300日以上生きている子どもの例も紹介されている。

7月8日に、厚生労働委員会で東京女子医大と東邦医大の現場に視察に行った。
現場の医師の努力の説明を受け、臓器移植を待っている子ども、治療を受けている子どもにも会った。心臓移植を受けた人からの意見も聞いた。
また、交通事故にあった17歳の女の子で、何週間も意識が戻らない女の子の病床にも行った。

8日の夜、私は、東京都内のはるかちゃんのお宅にお邪魔した。脳死判定は受けていないので、脳死かどうかはわからない。
はるかちゃんは、体重9kg。だっこすると、あたたかく、プクプクしていて、かわいらしい。
全身で「私は生きてるよ」と言っているようにも思える。
両親の愛情を一杯受けて、その愛情はやっぱり伝わっているのではないかと思えてくる。
栄養などを鼻のくだからとり、呼吸器をつけているが、血色良く眠っている。
ご両親が子どもと一緒に生きているというのを強く感じた。

「脳死は人の死だ」とするA案に非常に危機感を感じておられた。
特に子どもは、すばらしい生命力、成長力を持って、はるかちゃんは、歯が生え、髪や爪が伸び、成長をしている。私たちは、まだ、わかっていないこともあるのではないか。
毎日毎日「いのち」のことを考えている。貴重な出会いで考える日々である。
参議院の本会議で、A案、E案、A´案の討論がされる。

来週月曜日、13日に採決の予定。
「脳死は人の死であることを前提とする」というように、人の死について、国会で決めていいのか。
また、A案、 A´案は、本人のドナーカードがなくても遺族の承諾で臓器を摘出できる。遺族、家族は承諾できるのか。仮に、A案、A´案が成立すれば、ドナーカードの有無に関係なく、これからは、遺族の判断で決められる。重い重い判断となる。

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