福島みずほのどきどき日記

12月3日の厚生労働委員会議事録

 12月3日の厚生労働委員会の議事録を読みたいと多くの当事者団体の方に
お声をかけて頂きましたので、掲載します。

 ○福島みずほ
 社民党の福島みずほです。
今日は国際障害者デーです。この大切な日に、なぜこれだけ多くの障害者の人
が反対する法案をこのような国会を軽視するやり方で成立させようとするんで
しょうか。
 今日が日本の障害者にとって最悪な日になることを危惧しております。

 まず、この障害者自立支援法改正法案ですが、私は障がい者制度改革推進会議
を担当している大臣でした。障害者権利条約を批准するために三つの法律を作る。
 来年度は障害者基本法の改正法案を提出。
 次の二〇一二年度は障害者総合福祉法の提出、成立。
二〇一三年度は障害者差別禁止法を作る。そのために障害当事者の皆さんにたくさん
入ってもらって、日本の障害者政策を変えるんだというものすごい勢いでみんな議論
をしています。
 ですから、こんな障害者自立支援法改正法案が出されることが理解ができないんです。

 発議者にお聞きをいたします。

 私は担当大臣だったときも、一度も障害者自立支援法改正法案についての協議の
申入れをされたこともなければ、障がい者制度改革推進会議との話合いが持たれた
こともなければ、正式な協議の場もありませんでした。
 なぜ、障害者の皆さんが政権挙げてやろうとする総合福祉部会、障がい者制度改革
推進会議を軽視をされたんですか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)福島先生、御質問ありがとうございます。
決して障がい者制度改革推進本部、推進会議、総合福祉部会等の議論を軽視している
ものでは全くありません。むしろ最大限尊重をして、障害をお持ちの方々の日々の
生活のことを誠実に考えさせていただいているものと思っております。

 ○福島みずほ君
 私が大臣のときにも一度も話合いはなされませんでした。
 推進会議から遺憾の意が前回しっかり出ていますね。協議を正式に推進会議と行い
ましたか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 私ども民主党といたしましては、九月から十一月にかけまして計八回のヒアリングを
障がい者制度改革推進プロジェクトチームにおきまして行わせていただき、五十七名の
方々から御意見を承り、その中には、本法案に対しての御賛成の御意見もあり、あるいは
反対、危惧を表明する御意見もあり、それぞれ一つ一つの御意見を尊重させて議論を
加えてまいったところでございます。

 ○福島みずほ君
 でたらめなんですよ。つまり、障がい者制度改革推進会議を、政権挙げてこの世の中で
障害者政策を変えるとやっていて、総合福祉部会もやっているんですよ。たくさんの障害者
が入っている。そこの意見を正式に一度も聴かなければ、一度も説明もしなければ、
一度も協議をしてないんですよ。尊重するなんて言っていますが、一度も尊重されてませんし、
私も一度もそういう話を聞いたことも、協議の申入れもありません。
 こちらが遺憾の意を表しただけなんです。このようなやり方そのものについて強く抗議を
いたします。

 時限立法ということでよろしいでしょうか。障害保健福祉施策を見直す間とは、自立支援法が
廃止され新法に切り替わるまでということでよろしいですか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 お答えをいたします。
 この法律は、法律の題名及び第一条にも明記されているとおり、障がい者制度改革推進本部等に
おける検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すまでの間において障害者等の地域生活を支援する
ための法律であります。また、衆議院厚生労働委員会の決議では、政府に対して、平成二十五年八
月までの実施を目指して、障がい者制度改革推進本部等における検討を踏まえて、障害保健福祉施
策を見直すなど検討することを求めているところです。
 
 したがって、今後の見直しの結果に基づいて、障害者自立支援法を廃止し、新たな障害者総合福
祉法が制定されることになるものと考えています。


 ○福島みずほ君
 変なんですよ。障害者総合福祉法は、今年が二〇一〇年ですから、二〇一二年度に国会で成立
する予定だと閣議決定までしているわけですね、しっかり。
 ところが、今回、二〇一二年四月に実施するものまで含まれています。
 つまり、障害者総合福祉法が出っ張っていくので、四月のその段階では、この閣議決定をした
二〇一二年にはこの通常国会で成立させるとなっているわけですよ、障害者総合福祉法。
 ダブってしまうじゃないですか。障害者総合福祉法が邪魔になる、これについてどうですか。
障害者自立支援法改正法案が総合福祉法とダブる、そういうことについてはいかがですか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 福島先生が御懸念のような邪魔になるということは考えておりません

 ○福島みずほ君
 厚生労働大臣、これは予算委員会でも質問しましたが、障がい者制度改革推進会議総合福祉部会
で提起されている四つの当面の課題ってありますね。これをきちっと実現していけばよく、
そして障害者総合福祉法を全力でいいものを作ることで解決すると思いますが、どう実現されるか、
御答弁をお願いします

 ○国務大臣(細川律夫君)
 この総合部会で提起されました四つの当面の課題でございますけれども、この四つの提起に
つきましては、予算措置で対応できるものにつきましては二十三年度概算要求に盛り込んでいる
ところでございます。
 具体的には、特別枠におきまして、障害者の地域移行あるいは地域生活支援のための緊急体制整
備事業などについて約百億円を要望をいたしているところでございます。

 また、当面の課題におきまして、予算措置での対応にとどまらず、法律改正が必要というような、
こういう考えられる事項も含まれておりまして、こういうものにつきましては引き続き障害者総合
福祉法に関する検討の中で検討をしてまいりたいというふうに思っております。

 いずれにいたしましても、政府といたしましては、障害者総合福祉法の平成二十四年の法案提出、
二十五年八月までの施行を目指して今後とも検討してまいります。

 ○福島みずほ君
 厚生労働大臣、自立支援医療について、来年度予算を付けるということでよろしいでしょうか。
予算規模はどれぐらいで検討されていらっしゃいますか。
 
 ○国務大臣(細川律夫君)
 これにつきましては、低所得者の利用者負担の見直しにつきまして、二十三年度概算要求に
つきまして年末に向けて今検討をすることになっておりまして、今大変財政状況が厳しい中で、
今予算編成に向けて引き続き検討をいたしておるところでございます。

 ○福島みずほ君
 大事なことは、きちっと予算を付けたり総合福祉部会で出ている四つの課題についてきちっと
やれば、障害者の皆さんは助かるんですよ。それで解決をして、総合福祉法をきちっと作るべき
である。
 大臣、自立支援医療の来年度予算を付けることで頑張るという答弁をお願いします。

 ○国務大臣(細川律夫君)
 今申し上げましたように検討をいたしているところでございます。

 ○福島みずほ君
 障害者自立支援法改正法案のそもそもの本当に疑問は、なぜ一割負担、これを削除しない
んですか。提案者。
 
 ○衆議院議員(田村憲久君)
 もう先生御案内だというふうに思いますけれども、今回法案の中に、今までと変わりまして、
家計の負担の能力その他の事情をしんしゃくして政令で定める額というふうに入っております。
 なぜ一割負担というものを削除しないかという話でありますが、これは逆に百分の十の相当額を
超えるときには百分の十以内に抑えるということでございまして、言うなれば上限を抑えるために
この文言が入っておるということでございますから、決して一割負担という意味ではございません。

 ○福島みずほ君
 いや、ふざけないでください。
 一割負担が入っているんですよ。家計だとか、いろんな修正やいろんなところはありますよ。一割
超えないようにと書いてあるのも理解しています。
 でも、なぜ障害者自立支援法に反対したか、応益負担で一割負担で障害者の皆さんが困るからです
よ。なぜ障害者自立支援法改正法案に反対するか、一割負担の応益負担を削除していないからなんで
すよ。

 結局これは、もうみんなで反対した障害者自立支援法の延命策でしかないんですよ。障害者自立
支援法の一割負担、この一番問題点の部分が削除されていない法案なんですよ。これをどうして、
総合福祉法が議論されている、つまり障害者自立支援法を廃止して新しい制度をつくろう、そのと
きになぜ一割負担の応益負担のみんなが反対した法案を国会に出すのか、なぜ採決するのか全く理
解ができません。

 今後、この改正法案に係る政省令の改正において、障がい者制度改革推進会議と十分な議論をす
るということでよろしいですか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 十分な議論をさせていただきたいと思っています。
 
 ○福島みずほ君
 発議者にお聞きします。現在、なぜ一割負担というのを削除しないでこういう法案を出したん
ですか。
 
 ○衆議院議員(田村憲久君)
 応能負担でございますから能力に応じと、いや、要するに能力に応じた負担という話であります
けれども、この法律において今回改正をしたわけでありますが、当然その場合に一割を超えていく
場合がある、それを負担を削減するために一割を超える部分は一割の範囲内で抑えると、そこは
我々の認識と今先生がおっしゃった認識が違うわけでありまして、決して一割負担ということが
前提になっておるわけではございません。

 ○福島みずほ君
 いや、法律の中に百分の十というのが残っているというのは、これは障害者自立支援法がその
まま、この部分の一番肝の部分が残っているんですよ。これがあるから、幾ら応能負担だと言っ
ても応益負担なんですよ。この一番肝心の部分を変えずに、いや、あといろいろやりますと言っても、
それは駄目なんですよ。障害者の皆さんが望んでいるのは、例えば予算措置であったり、この間の
四つの当面の課題をきちっとやってくれということだと思います。
 発議者にお聞きします。
 なぜこれだけ多くの障害当事者が本法案に反対していると思いますか。

 ○衆議院議員(中根康浩君)お答えをいたします。
 この法案の内容については、私ども……(発言する者あり)

 ○委員長(津田弥太郎君)
 御静粛に願います。

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 済みません、改めてお答えいたします。
 民主党の障がい者政策プロジェクトチームにおいては、本年九月から十一月にかけて計八回にわ
たり関係団体や有識者の方など合計五十七名の方からヒアリングを実施したところです。

 ヒアリングでは、法案について賛成する意見がある一方、この法案ができることで障害保健福祉
施策の見直しが行われなくなるのではないか、サービス等利用計画案の作成が支給抑制につながる
のではないかという危惧の御意見もありました。

 このことを踏まえ、衆議院厚生労働委員会では今後の障害保健福祉施策の実施に当たって政府に
求めることとして、平成二十五年八月までの実施を目指して、障がい者制度改革推進本部等におけ
る検討を踏まえて障害保健福祉施策を見直すなど検討すること、指定特定相談支援事業者がサービ
ス等利用計画案を作成する際に、障害者等の希望等を踏まえて作成するように努めるようにするこ
との二点について決議をいただいたところでございます。

 ○委員長(津田弥太郎君)
 傍聴の方はお静かにお願いいたします。

 ○福島みずほ君
 どうしてこう熱く言うかといいますと、障がい者制度改革推進会議をつくって三つの法律を
きちっと国会で閣議決定していくんだ、そのためにみんなで力を合わせようと今必死でやっている
ところなんです。にもかかわらず、一割負担の応益負担であった自立支援法の改正法案をなぜ成立
させるのか分からない。

 発議者に最後に一言御確認をいたします。
 障害者総合福祉法の制定の妨げには絶対にならないということでよろしいですね

 ○衆議院議員(中根康浩君)
 福島先生御指摘のとおり、妨げにはなりません。

 ○福島みずほ君
 終わります。

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