福島みずほのどきどき日記

菅総理に質問しました(4月18日参議院予算委員会議事録)

 4月18日(月)
 参議院予算委員会

 福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 東日本震災で被災された皆さんの心に寄り添い、
命を救い、命を助ける政治をやらなければなりま
せん。社民党もその立場でやってまいります。

 総理と文部科学大臣から、新学期に当たり子供
たちにメッセージが配られました。しかし、その
中には、原発事故によって子供たちが育つ環境を
汚染し、子供たちが避難を余儀なくされているに
もかかわらず、謝罪がありません。原子力発電は、
政府、経済産業省、保安院、原子力安全委員会、
電力会社、プラント、そして国策として原子力発
電所を推進し、子供たちには中学校、小学校、副
読本まで配って、原発は安全だとやってきました。
原発は安全ではありません。今まで言ってきたこ
とがうそだったんですよ。

 総理、子供たちにメッセージを新学期配るとし
たら、今まで原発を推進し、安全だと言ってきた
ことに対する謝罪と反省からメッセージをやるべ
きではないですか。

 内閣総理大臣(菅直人君)
 政府広報において、小学校、特別支援学校の
児童の皆さんに総理と文科大臣の連名でこうした
メッセージを出すというのが慣例になっておりま
して、今回も出させていただきました。
 その中で、大震災に関して、つらい春になって
しまいました、あるいは、御家族を亡くされたり、
あるいは今も避難所から学校に通っている人たち
がいるということも含めて、この問題についても
触れさせていただきました。
 いろんな意見がおありなのは分かりますけれど
も、子供たち、あるいは中学校、高校もそうです
が、小中学校、高校生に対するメッセージとして、
こうしたことも触れた中でのメッセージでありま
すので、これはこれとして一つのメッセージにな
っていると、こう理解いたしております。

 福島みずほ君
 違うんです。人ごとだからなんです。
 地震と津波は天災です。でも、原子力発電所は、
明確に国が推進し、許認可権、保安院が、原子力
安全委員会がきちっと審査した建前になって許可
し、そして点検し、やってきたことなんですよ。
国が政策としてやってきたことで事故が起きたん
です。政府は謝らなくちゃいけないでしょう、謝
罪しなくちゃいけないでしょう、子供たちの環境
をこれだけ害したんだから。それはどうですか。
分かっていらっしゃらないじゃないですか。政治
災害ですよ。人災ですよ。

 内閣総理大臣(菅直人君)
 私は、この委員会においてもそういった意味で、
今回の原子力事故が起きたことについて、政府と
してそれを進めてきた立場にあり、また先ほど来
いろいろな、原因はまだこれからちゃんと検証し
なきゃなりません
 が、少なくとも政府にも全く責任がないとは申し
上げておりませんで、そういう立場では国民の皆
さんにおわびを申し上げたところです。
 今御指摘があったのは、子供たちに対するメッ
セージでありましたので、そのメッセージとして
はこういう形で申し上げたということを言ったの
で、決して国民の皆さんに対して謝るべきでない
ということを申し上げたわけではなくて、現実に
謝ることについても、この場でこれまでも申し上
げてきたところであります。

 福島みずほ君
 言いたいことは、今までの政策の反省と転換で
す。それがなかったら、本当に子供たちにうそを
ついてきたんですよ。原発、安全じゃないじゃ
ないですか。段階的廃止を原子力発電について
しっかりやるべきだと思います。

 新規の原子力発電所の建設はしないということ
で、総理、よろしいですね

 内閣総理大臣(菅直人君)
 この原子力の大きな事故を踏まえて、先ほど
来申し上げていますように、本格的な検証を
やらなければいけない段階が必ず来ると思い
ます。その中で、本当にこれまでのやり方を
含めて原子力発電の在り方を徹底的に検証す
る中で、将来のことを考えていかなければなら
ない。現在何か決まっているから、それは
そのままやるんだと、そういうことにはなら
ない。
 一度白紙から検証して再検討する必要が
あると、こう認識しております。

 福島みずほ君
 そこまでおっしゃるんでしたら、新規建設
はしないと踏み込んでくださいよ。
 
 国務大臣(海江田万里君)
 まず、止められるべきところは全部、今
止まっているところは、しっかりとした安全
基準を出して、それをクリアしなければこれ
は動かすものではないということであります。
それで、そのほかにも幾つか私どもの方で三
次にわたって安全基準を新たに出しました。

 特に電源の問題でありますとか津波の対策の
問題でありますとか、そういうものがクリア
されない限り新たな原発は動き出さないという
ことでございます

 福島みずほ君
 今まで安全強化すると言ってきて、それが
全く無効になったんですよ。それがでたらめ
だったということが明らかになった今、新規
の建設はできないですよ。 
 東電社長、福島第一原子力発電所七号機、八号
機に関して、三月三十日、新規建設の申請してい
ますね。

 参考人(清水正孝君)
 お答え申し上げます。
 今回の地震によって電力設備の状況が大きく変
化したということで、供給計画への影響を精査中
であったということもありまして、出させていた
だきました。しかし、経済産業大臣からも御指示
をいただいておりまして、変更の内容が確定次第、
速やかに変更届を提出せよという御指示をいただ
いています。その中で、福島第一原子力の七号機、
八号機の新規建設は掲上させていただくことは大
変難しいというふうに現在考えております。
 以上でございます。

 福島みずほ君
 三月三十日、レベル七の事故になっているこの
すさまじい事故のさなかで、七号機、八号機の
新規の申請しているんですよね。もう東電は原子
力発電所をやる資格はないと思いますが、社長、
いかがですか。

 参考人(清水正孝君)
 先ほど来お話ございましたとおり、これから
福島第一原子力発電所のこれまでの様々な事故
に関する徹底した検証が必要だろうと思います。
 その検証の上に立って今後の原子力政策を
しっかりと議論すべきであって、現時点では、
私、事業者の立場からは今後の政策については
申し上げる段階ではないと考えております。

 福島みずほ君
 そんなこと言えている状況じゃないじゃない
ですか。どれだけ今みんなが放射性物質を浴び
たり、子供の健康を心配しているか。
 そのさなかに何で新規建設なんか言えるんですか。
新規建設はこの日本でやってはもう駄目ですよ。
ちょっと表を見てください。(資料提示)

 今現在、日本は五十四の原発があります。現在、
今動いているのは、定期検査中もありますので二
十二基です。でも、見てください。どれも今多く
が地震予知のための特定観測地域、地震予知のた
めの観測強化地域に位置していますし、海に面し
ています。とりわけ浜岡は東海地震の想定震源域
になっております。

 総理、浜岡原子力発電所、四月一日、私は停止
を求めて行ってまいりました。そのときに、資料
としてお配りしておりますが、これは中部電力側
の資料です。南海トラフ沿いでは百年から百五十
年程度の間隔でマグニチュード八クラスのプレー
ト間地震が発生しており、地震の発生状況がよく
知られています。浜岡原子力発電所は、東海・東
南海・南海地震の三連動が起きることになってい
るんですね。でも、安全というのが浜岡の原子力
発電所ですが、最も危ないこの浜岡原子力発電所、
止めるべきではないですか。今まで安全と言って
きて、この福島第一事故ですよ。浜岡原発を止め
ても電力の供給には支障がありません。

 総理、これ、反原発の人が作っているチラシで
はないんです。浜岡原子力発電所が作っている中
に地震が起きますって書いてあるんですよ、地震
がありますって書いてあるんですよ。百五十年間、
今マグニチュード八起きていないですよ。起きる
としたら、ここにエネルギーがたまっていると言
われているんですよ。
 今止めなかったら駄目ですよ。

 総理、総理が今総理をやっている意味は、やっ
ぱりここで福島原発から学んでしっかり政策を変
えることです。総理、浜岡原発止めてください。

 内閣総理大臣(菅直人君)
 浜岡原発について多くの議論があることは私も
承知をいたしております。
 そういう中で今回の福島原発の大きな事故が現
在発生しているわけでありまして、先ほど来申し
上げていますように、やはり少し落ち着いた段階
で徹底した検証をする中で、同時に、浜岡を含め
た他の原子力発電所の問題についても、これまで
の基準でいいのかどうか、きちんと再チェックを
する必要があると。同時に、エネルギー政策全般
に大きな影響が出るわけでありますから、いわゆ
る化石燃料と、先ほど来も出ておりますクリーン
なエネルギー、こういうものとをどのような形で
開発をしていって、そして地球温暖化に対しても
対応でき、日本が世界で、一つの経済的な意味で
も活力を維持できる、そういう大きな絵を考えな
ければならないと思っております。

 いずれにしても、まずは福島原発を安定化させ
る、そのことに当面は全力を集中していかなけれ
ばならないと思っております。

 福島みずほ君
戦後六十年間にわたって、政府と政治家とそして
業界と、本当に強固なトライアングルで原発につ
いて多額の税金、電気料金の一部をつぎ込んでき
ました。そして福島原発事故があった。
 だからこそ、福島から学ばなければならない。
そうしたら、それはもう総理が政策転換のイニ
シアチブを取るしかないんですよ。
 浜岡は砂浜しかなくて堤防もないんです。いず
れ、いつかと言っているうちに本当に地震があっ
たらどうなるんですか。今まで安全だ安全だと言
い逃れて言ってきたことがうそだったとなったわ
けです。日本はここから学ばなければならない。
理性で判断をしなければならない。総理、浜岡原
発を止める、この決断が何でできないんですか。
 では、質問を変えます。
 新規のものはもう建てない。古いもの、日本も 
四十一年以上の原発があります。古い順からきち
っと廃炉にしていく、それから危険なものはしっ
かり止めていく。これは社民党はそう主張してお
りますが、これについては同意していただけます
か。

 内閣総理大臣(菅直人君)
 先ほど申し上げたことと重複しますけれども、
まずやらなければならないのは福島原発の安定化
であり、そして、ある段階から徹底した今回の
原因、さらには日本全体の原子力発電所の安全性
の基準などが今まででいいのかどうかという、
そのチェックもやらなければなりません。
 と同時に、今後の日本のエネルギー政策全般を
考える中でこの原子力政策の在り方も、安全性と
同時にそのエネルギー政策全般の中で検討する
必要があると、こう思っております。
 私自身、グリーンエネルギーというものはもっ
と可能性を持っていると思っておりますけれども、
現在のところは、水力を除くいわゆるクリーンエ
ネルギーはまだ数%にしかシェアとしては占めて
おりませんので、そういうことも含めて、新しい
エネルギー政策も検討する中で今後の原子力政策
も安全性等を含めて検討する必要があると、この
ように考えております。

 福島みずほ君
 今まで想定外といってきちっと検討していなく
て、福島原発なんですよ。これからどこに地震が
起きるか分からない。危険性が地震学者も指摘を
しています。今やらなかったら、もしまた事故が
起きたらもう大変なことになりますよ。
 その決断こそ政治がしなくちゃいけない。
 政治が原発を推進してきたんだから、政府がそれ
をやらなければならない。原発につぎ込んできた
お金をきちっと自然エネルギーに注ぐべきだ。総
理、いかがですか

 国務大臣(海江田万里君)
 今総理もお答えをしたと思いますけれども、
やっぱり片一方でこの原発の安全性を徹底してこれ
はやっていかなきゃいけない、もう二度とこの想定
外というようなことは言ってはいけないという一
つの考え方。それからもう一つの方で、じゃ、しか
らばどういうようなこれはベストミックスと申しま
すか、自然環境の、自然エネルギーとそれから
原子力も含めたところでありますが、それから火力
でありますとか、そういうものを含めて、どういう
在り方が一番いいのかということを今後しっかりと
考えていくということだろうと思います

 福島みずほ君
 原発は安全でないということが明らかになった
じゃないですか。一旦事故が起きたらすさまじい
ことが起きると明らかになったじゃないですか。
それで、まだそういうふうなことしか言えないん
だとしたら、それは問題です。
 東電、総資産が幾らで、今まで幾ら献金をして
きたか、それだけ教えてください

 委員長(前田武志君)
 時間が来ておりますので、簡潔におまとめくだ
さい。

 参考人(清水正孝君)
 はい。お答えいたします。純資産額でございます。
平成二十二年の十二月三十一日現在でございますが、
約二兆六千億円。

 福島みずほ君
 総資産です、総資産。

 参考人(清水正孝君)
 総資産ですか。総資産は、失礼しました、総資産
約十三兆円でございます。
 それから、政治献金。政治献金は昭和四十九年
以来取りやめております。それ以来実施いたして
おりません。
 以上でございます。

 福島みずほ君
 時間が来たので終わります

PageTop