福島みずほのどきどき日記

5月13日参議院予算委員会議事録

 福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 浜岡原発を止めるという、この海江田大臣と総理の英断を高く評価をいたします。
社民党はずっと浜岡原発を止めるように、この委員会でも、あらゆるところでも
言ってまいりました。自民党政権下で危険性をずっと指摘されながら実現できな
かったことです。原発震災を二度と起こさないということで、今回、国民の命と
安全を守るという立場で、原発震災を少しでも減らすという立場でやっていただいた
ことは高く評価をいたします。
 福島原発もたくさんのことが指摘をされてきました。
 それを聞かない、見ない、考えないで起きたのが今回の福島原発事故だと思います。
政治は国民の命を守るために危険性を減らしていく、だからこそ今回の英断を高く
評価をいたします。
 今回の福島原発事故で明らかになったことは、これまでの原子力行政による安全審査
が無効であったということだと思います。今までの保安院、原子力安全委員会の審査が
駄目だったということを明らかにしました。
 そこで、今回の福島原発の事故の知見、検証をしっかりやった上で、地震、津波の両方
について改めて新指針、改めて安全審査をきっちりやるべきだと考えますが、いかが
でしょうか。

 国務大臣(海江田万里君)
 今バックチェックというのはやっておりますが、しかし、これとはまた別途、安全指針
というものを、本当にこれはまさに東京電力福島第一発電所のこの事故の調査、あるいは
この調査委員会というものとはまた別に保安院も今ずっとこれまでの過程なども改めてと
らえ直しをしているところでございますから、そういうところから得られた知見がありま
したら、これは直ちに新たな審査基準と申しますか、安全基準の中に反映をしていきたいと、
こう思っております

 福島みずほ君
 浜岡原発はバックチェックが最終的に終わっておりません。今回の福島原発の知見を入れて、
地震、津波の両方についてはっきり安全だという、そういう結果が出るまで再開しないと
いうことでよろしいですね

 国務大臣(海江田万里君)
 まず、私が中部電力の水野社長にお話をしましたのは、この短期的な、例えばポンプで
あります、これ可搬ポンプでございますから容量も決して高くありません、そういうもの
でありますとか、あるいは電源車でありますとか、こういう三月三十日に出しました緊
急安全対策はしっかりやっていただいていると。
 しかし、地震の、あるいはそのすぐ後の津波などの危険性からいうと、この短期的な
安全対策、緊急安全対策だけでは不十分でありますから、やはり中長期的な対策もやって
くださいと。とりわけ津波に対する対応でございますが、これをやっていただいて、そして
そこで保安院がしっかりとチェックをして、そのときは動かしましょうと、こういうことで
ございます

 福島みずほ君
 確認で、保安院の最終的なバックチェックがきちっと行われない限り、津波と地震の両方
について安全性がはっきり出ない限り動かさないということでよろしいですね。

 国務大臣(海江田万里君)
 先ほどもお話をしましたけれども、保安院のバックチェックというのは大分時間が掛かって
おります。ですから、これ、今の段階で保安院のバックチェックがいつということは申し上げる
ことができませんので、それとは別に、先ほどお話をしました、まず中長期的な、短期的な緊急
安全保障だけではありませんで中長期的な安全に対する備えもしっかりやってください、
そしてその中長期的な安全対策ができれば、そのときはまた安全に基づいて運転をしてくださいと、
こういうことでございます。

 福島みずほ君
 いや、おかしいですよ。バックチェックで保安院が最終的に安全だと言えないのに、なぜ動かす
ことができるんですか。命を守るということであれば、はっきり保安院がバックチェックも終了し
安全だと言うことができない限り動かすことはできないというふうに思います。
 少なくともこの安全の審査に関しては厳しくきちっと福島原発の知見を入れてやっていただく、
これは結構ですね。

 国務大臣(海江田万里君)
 委員は分かっておられると思いますが、バックチェックをやりながら動かしている原子力発電所
は幾らもございます。
 その上で、先ほど御指摘のありましたしっかりと安全性をチェックをしていくということは、これ
はもう言うまでもありません。

 福島みずほ君
 バックチェックが終わっていないにもかかわらず動かしてきたことそのものが問題なんです。
だからこそ、しっかりそれをやることと、もう原発は二度と原発震災を日本で起こさない決意で
しっかりやってください。
 命のことでいえば、次のことは大問題です。飯舘村など、外部被曝量が年間累積二十ミリシーベ
ルトに達するおそれがある地域だとして、全村的な計画的避難が始まりました。一方で、福島県下
の学校に通う子供たちに対しては、年間累積二十ミリシーベルトの基準が許容されています。一方
は大人も子供も含めて村を挙げての避難、もう一方は、何で学校で二十ミリシーベルトでいいんで
しょうか。これは全く矛盾していると思いますが、いかがですか。

 国務大臣(高木義明君)
 福島委員にお答えを申し上げます。同趣旨については、前回の予算委員会でも御指摘もござい
ました。改めて申し上げます。
 私たちは、この暫定的な考え方については、福島県から学校再開に当たって示していただきたい
という要請に基づいて行ったわけでございます。
 まず第一に、できるだけ放射線量を減らす、こういうことで設定した数値でございまして、直ち
に二十ミリシーベルトを浴びるという意味ではありません。
 第二に、これはいまだ福島第一原子力発電所は事態の収束はしておりません。こういった中で、
私たちは国際基準である国際放射線防護委員会の勧告を踏まえて、緊急時被曝状況における参考レ
ベルのう…

 委員長(前田武志君)
 質疑者の時間がございませんので、答弁は御簡潔に

 国務大臣(高木義明君)
 最も厳しい値である二十ミリシーベルト、これを出発点に、事故後の復興期における参考レベル
である年間一から二十ミリシーベルト、これを暫定的な目安として私どもとしては極力線量を減ら
していくと、こういう努力もしなければなりません。
 第三に、これは福島県の置かれている状況も踏まえ、そしてまた子供の心理的なストレスを少な
くするという観点からも私たちは配慮を加えて、最終的には原子力安全委員会の助言を踏まえ、そ
して政府の原子力災害対策本部の取りまとめとしてこれを行ったわけでございます。
 なお、これはあくまでも夏季休業、夏休み終了時までの措置でございまして、その間大事なのが、
これは原子力安全委員会からも求められておりますけれども、しっかりし…

 委員長(前田武志君
 高木大臣、おまとめください

 国務大臣(高木義明君)
 ダストを含めてのモニタリング、そして学校現場で教職員に協力をいただいて毎日の線量を測って
いただく、こういうことも私たちはきっちりしなきゃならぬと思っております。

 福島みずほ君
 文科相が全く答えていないんですよ。結局、飯舘村は二十ミリシーベルトで全村、大人も子供も
避難なんです。そして学校で、下げるといっても、二十ミリシーベルトでいいと言ったんですよ。
そこが問題なんです。
 インフルエンザが蔓延すれば学校は学級閉鎖をします。私は、それが十ミリ、本当は一ミリシー
ベルトがベストですが、例えば学校現場が五ミリシーベルトになるまで除染をしたり閉鎖をして、
とことんやる、避難もさせる、疎開もさせる、手を尽くして、それが、本当は五ミリでも高いです
が、だって労災認定は五ミリシーベルトが基準ですから、何ミリがいいとはなかなか、もちろん一
ミリがいいわけですが、それを学校現場で文科省がやって学校再開すべきじゃないですか。一方は
避難、一方は学校で勉強しなさいというのはおかしいですよ。文科省が子供の命を捨てていると思
います。
 総理、この二十ミリシーベルト、撤回、検討やってくださいよ。総理、また決断してください。
文科省結構です。総理、どうですか。

 内閣総理大臣(菅直人君)
 この問題では相当の議論をこの間もいただいております。もう経緯は今、文科大臣からもお話が
ありましたが、国際放射線防護委員会の勧告を踏まえて、そして原子力安全委員会の助言を得て
こうした形を、助言を得て本部の決定といたしております。
 決して二十ミリを、何か全部の子供がそういう状況になっていいということではなくて、できる
だけこれを下げるための除染等の努力を既にしておりますし、していくという中での、暫定という
のはこれは国際基準そのものが暫定的な扱いということで了解をいたしておりますので、そういう
扱いの中で、今後のことについては今後の状況をしっかりと見守ってまいりたいと思っております。

 福島みずほ君
 二十ミリシーベルトでいいと言った文科省、政府、これは歴史上の汚点になりますよ。
これは本当に問題です。SPEEDIでちゃんと情報を出さなかった、あるいはメルトダウンし
ていたことを公表が二か月遅れる、やっぱり過小評価したい。そして、飯舘村の例と子供たちの例、
違いますよ。学校閉鎖して、とにかく除染をするなり、子供の環境をつくってくださいよ。子供た
ちは未来があるんです。それを守ることが政治だと思います。
 自然エネルギー促進法案、今国会に閣議決定を…三月十一日にしております。原発と徐々に手を切
る、原発と手を切る、そして自然エネルギーをきちっと促進していく。閣議決定していらっしゃる
わけですから、今国会の成立、社民党は協力をいたします。全面的に協力をいたします。他の野党
も自然エネルギー促進法案、今国会成立するよう協力を求め、日本をやっぱりもっといい社会にし
ましょうよ、命を守る社会にできるよう申し上げ、私の質問を終わります

PageTop