福島みずほのどきどき日記

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中手聖一対談録「福島の子どもたちを守れ!」(6月21日収録)

 福島
 どうもこんにちは。今日はわざわざ福島から、中手聖一さんに来ていただきました。福島の子供たちを守るために当事者の立場からがんばっているお父さんです。
 何度も何度も行政交渉しましたよね。あれは5月23日、文科省の外でたくさんの福島からのお父さん、お母さんが来ていただいてあそこで交渉したのが、20ミリシーベルトの撤回はまだしてもらってないが、1ミリシーベルト以下を目指す、それと財政的支援は自治体しかやっていなかったのが、国が助成すると、だいぶ進んだんですよね。やまのように問題があるんだけれど、ほんとに福島県の保護者のみなさんががんばっていると、私は学校の土砂を持ってきて、ガイガーカウンターでガーガー言っているのにびっくりして、文科省の役人が、「それ、危険なところのですか」と言ったら、「いえ、あなた達が安全と言った校庭の土です。」って言ったのもとても印象に残っています。
 今日はよろしくお願いします。中手さん、どんな活動をしていらっしゃるか、話をしてください。

 中手 
 私は、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の代表をやっています。さきほどの交渉もそれでやったのですが、この福島ネットワークは交渉とかがメインの団体ではなく、先ほどの20ミリシーベルト、あれはわたしたち福島の親にとってどういう意味を持ったかと言うと、国は私たちの子どものために何もしませんという宣言をされたようなものだったんですよ。それでほんとに驚いて、わが子を自分の手で守らなければ、と一人の人間として、親として立ちあがった人たちがつながりあってできた。だから今、毎日日々の中で、学校給食を通してなる被曝を避けたいとか、今だと暑くなってきたので校舎の窓を開けたいけれど冷房の問題とか、そういうことを一つ一つ学校と話したりだとか、地域での測定をやったり、勉強会をやったり、そういう地域活動がメインの団体なんです。
 ただ、われわれ市民がこつこつと自分の努力だけで解決できないような、やはり政府が動いてくれないと解決できないような問題、ここはみな一致してやっていこうというので、先ほどらいの交渉などもあったのです。あれはほんとうにわたし達、嬉しかったですよ。あの結果、23日にわたしたちは高木大臣に会って決断をしていただきたかったのですが、大臣どころか、政務三役も出てこない、しかも回答は「持ち帰って相談する」。福島さんにがんばって頂いて何とかそこまではこぎつけたんだけれど、あれが終わった時はわたしは無念で無念でほんとにがっかりしました。
 振り返ったら、全国から600人を超える人が集まったでしょ。そして集会ではもっとたくさんの人が集まっていて、あれで元気になって、その後も皆さんが自分にできることを一つ一つ、まさに市民活動で、それで四日後、ついに大臣も、学校内においてというような棚上げではあるけれど、1ミリ目指す、一歩踏み出すということに方向転換させたのですから、これは非常にうれしかった、大きな自信になりました。

 福島
 あれは市民のみなさんの必死の形相で、というか、20ミリシーベルトの撤回はさせなきゃいけないし、今の1ミリシーベルト以下を目指すというのもほんとにやらせなければいけないけれど、私も23日以降、文科大臣と1対1で大臣室で会って要望し、月16日、官邸にも申し入れて、福島県下で被曝健康手帳を全員に配る、あるいは学校の除染、廃棄物の処分、クーラーの設置、疎開、夏休みの前倒し、サマーキャンプ、これは文科省がやってくれないとだめだけれど文科省だけでもだめで、官邸が補正予算に財源付けるぞ、と言ってもらって、お父さんお母さんが地元でがんばるのも大事なんだけれど、もっと政府自身が子どもたちの命を守ると、サマーキャンプや除染、冷房などはなんとか予算がつくんじゃないかという局面まで来たんですが、ほんとは疎開や避難などもできれば、と思います。今、福島県下でどんな活動をしておられるかを話してください。

 中手
 振り返りますと、3月4月は、うちの子ども二人とかみさんと岡山に避難させて、福島で私一人だったんですが、こういうように3月4月の段階で避難や疎開された方もいるんですが、何ひとりで心配してるんだ、頭おかしくなったんじゃないかと、ほんとうは変人扱いだったんですよ。その中で地域で孤立してつらい思いのお父さん、お母さんが励まし合いながら集まったのがこのネットワークだったんです。今、隠ぺいされてきた事実が徐々に出てきたでしょ。

 福島
 メルトダウン、77万テラベクレル、メルトスルー、地下に行っているかもしれない、などですね。

 中手
 こういう状況になってようやくたくさんの市民の人たちが、自分たちが今どういうところにいるのか、果たして自分たちの子どもをここでそのまま生活し続けさせていいのか、と真剣に考え始めたんです。今、私たちがやっているネットワークの相談窓口があるのですが、ここに毎日毎日避難の相談ですよ。もうわれわれで手が回らないなと思いますが、必死になってやっています。これまでのところ、2万は確実に超えて3万人くらい、自主避難された方がいるんです。おそらく今、数10万人くらいの方が避難の検討をされています。決断をされる方はその中のどれくらいかというのはありますが、個人が個人の努力で決断してやれることは限られているんですよ。私は実は、障害者の自立支援の相談員をやっているんです。例えば、人工呼吸器をつけて自立生活をされている方もキャリアを積んだ介助者のチームを作って地域生活をしているわけで、チームごと移動しなければ避難なんてできないんですよ。だから、個人の努力では避難できない人がたくさんいらっしゃる。

 福島
 しかも、子どもは一人で避難できないですからね。

 中手
 そういう意味でしっかり政府が決断しなきゃならないと思います。私も本来は文科省がこどもの命を守るんですから、主導的に積極的にやるべきと思ってましたが、回答書をもらったら、学校以外のことは災害対策本部だというんです。引きこもりですよ、あれは。それ自体許せないんですが、最終的には災害対策本部に決断をしていただかなければならないということで、ここから7月までの間に積極的にあらゆる手を尽くして決断を迫っていくようなことをこれからやっていくところです。

 福島
 たとえば、高齢者の方の、ふるさとはだいじ、ここは動きたくない、その気持ちもわかるんですが、ただし、私たち大人が、一人では移動できない子供たちや赤ちゃんの命は守るべきだと思います。子どもたちには未来がある。それに、実は回答は1個だけではなくて、場所によっても違いますし、サマーキャンプや夏休みの前倒しをなぜ言っているかというと、安全な被曝などないわけだから、被曝している期間をできるだけ短くできればいいし、ほっとできるというのも必要じゃないかと思います。

 中手
 保養も今年、たくさんの市民グループ、市民団体がいろんな計画を立てていてくれて本当にありがたいです。国には何もしてもらえないのかと見捨てられた気分にさせられましたが、全国のNPO、市民団体がたくさんの保養企画を作ってくださって、見捨てられているんじゃないと力をもらっています。この場を借りてご協力いただいたたくさんの方にお礼を言いたいです。

 福島
 いろんな自治体も引き受けると名乗りを上げていますね。

 中手
 自治体も住宅の支援などやっていただいています。

 福島
 子どもたちは学校ごと移動するとか、収束するまでの期間限定でもいいと思うんですよね。

 中手
 しかも受け入れを表明している自治体はあるんですよ。私、あさって行って参りますが、広島県などほんとうに手を広げて学校ごとの受け入れを表明してくださっているんですよね。

 福島
 私も子どもがいるので、家族が一緒にいたいとか、お父さんお母さんの仕事があるとか全部よくわかります。でも、命、特に子どもの命には代えられないんですよ。

 中手
 特に今回は、私も震災後二週間、人の非難をしちゃいけないという気持ちになりました。なぜかというと、やっぱりこういう原子力災害を引き起こした何がしかの責任はわれわれ大人にあるんですよ。こんな地域を作ってしまった、こんな社会にさせてしまった、長らく容認してきてしまった、でも、子どもには被曝しなきゃならない責任なんて一切ないんですよ。そう考えれば、ここはきっぱりと大人がしっかり責任を果たしてやんなきゃいけないと思いますよ。

 福島
 よく言われるように、子どもは放射性物質に対して感受性が高いですからね。そうすると、名乗りを上げたいろんな自治体とつなげるようなこともやっていらっしゃるわけですね。

 中手
 お願いしたり、お礼をしたりしながら、明後日から広島に行ってこようと思いますが。

 福島
 チェルノブイリの子どもたちも受け入れるというのもありましたし、北海道や沖縄は遠いかもしれませんけれど夏休みの一部とか。

 中手
 子どもは新陳代謝が早いんで、体の中から放射性物質が抜けるのも大人より早いんです。だからほんとに、一ヶ月とか二週間とかの中でも免疫力は回復しやすいという説もあるし、心も体もリフレッシュという意味で、保養も非常に大切です。

 福島
 そういうことを政治も応援していく、というか、まず政治がネットワークをやりますよくらいやってもいいと思うんですが。

 中手
 そうです。国会議員である福島さんにとっても厳しい意見になっちゃうかもしれませんが、福島の子どもたちをこのまま見捨てる、救わないとなったら、もはやここは国とは言えないですよ。危険地帯と言われているところに子どもたちは30万人もいるんですよ。この子どもを守れない、命を守れないなら、国とは言えないんじゃないか、と私は正直そういう気持ちになるんです。ついつい最近無意識に、国と言わずに日本政府という言葉が口をついて出ます。その都度、あきらめてはいけないと自分に言い聞かせていますが、外からこの国を見ているような気持ちになっているときがあります。もちろん、あきらめず、引き続き国にしっかり子どもを守るための対策を取ってもらいたいと思っていますが。

 福島
 郡山で除染された盛り土があったり、社民党も7月に行きますが、現状の除染やプール、汚泥、クラブ活動などの状況はどうか、ちょっと話していただけますか。

 中手
 除染に関しては、やっと文科省が予算を付けると言ったので、空間線量で1.0という線引きがどうかとの問題はありますが、だいぶ進みました。もう一つうれしいことは、除染が始まったら、子どもたちがマスクをするようになりました。ちゃんと危険を感じて身を守ろうとするようになったのはすごくうれしいことでした。土の一時保存などは残念ですがしょうがないかと思っています。あと、プールとかももうマイクロシーベルトという言葉で子どもたちの被曝を考えられないんです。
 もう、外部被曝から内部被曝を考えないとならない。何ベクレルをしっかり調べないといけない。除染が終わった校庭でも、子どもたちはそこにじっと立っているのではなくて、そこで体育をやり、部活をやる。するとそこの砂を舞いあげた空気を吸っても大丈夫なのか、しっかりした検査をしてもらわなければならない。高校生にもなると、部活は競技だし、勝ちたいじゃないですか、そういう意味で再開している学校が多く、非常に心配です。

 福島
 数の少ないホールボディカウンターは、労働者に対してもまだまだ少ないんですが、先日厚生労働委員会で質問したときは、住民に対しては全くやっていないということでした。

 中手
 でもやっと、海外まで行かないといけないのか、寄付を集めて何人か行ってもらおうか、という位だったんですが、ようやく国内で受け入れ機関が少し出てきて、だんだんにはやってもらえる方向がやっと出てきて、これまた一歩前進かなと思いますが、内部被曝のことをしっかりと明らかにして、避難と結び付くことでもあるんですが、真実を知ることがだいじですよ。これまで隠され続けて、騙され続けて、ほんとのことを明らかにしてほしいという欲求も、福島の中でお父さんお母さんを中心にすごく広がっています。ほんとにことを教えてくださいと。

 福島
 福島のことでずっと政府に申し入れをして交渉を続けてきたら、栃木や群馬や埼玉や千葉、神奈川、東京の親、とりわけママ達からいっぱいメールをもらって、うちも心配だとか、給食は大丈夫かとか。私がちょっと思っているのは、基準値、安全をしっかりする、そのかわり、生産者にはしっかり補償する、ということをやらないといけない。ホールボディカウンターだけではなく、食べるもの、とりわけ給食などはちゃんとやらないとだめですね。

 中手
 基準値そのものの問題はありますが、それから、子どもの食べるものということで、少なくとも大人の食べるものの1/10、ここをめざして管理してほしい。定期的に食材を検査して、子どもは大人の1/10、というチェックを是非やってほしいです。

 福島
 東京都の水道水の摂取制限が出た時も、あれは1歳以下でしたが、半分でしたから、大人と子どもは違うという価値観はあるので、年齢、基準値、測り方がどうかという問題はあるにしろ、子どもたちについてはうるさいくらいしっかりやっていいんじゃないかと思います。ホールボディカウンターも1割くらいしか出ないという参考人の意見もあるんですよね。

 中手
 ただ、ホールボディカウンターは唯一内部被曝を数値化することができるものですから、もっと広げたいですけれど。

 福島
 不安を感じている人もこれをちゃんと使うとか、内部被曝の問題も注目する必要がありますね。

 中手 
 測りっぱなしで放りだしちゃだめですけれど。医療や心理的ケアも含めてやっていきますが、それでもやはり真実を知るということはとてもだいじなことです。

 福島
 国会で、福島県の人たちに健康手帳を配るべきじゃないかと言い、福島県下でこれは進みそうなんですが、これは私は広島・長崎の被爆者の皆さんと話をし、先日も長崎に行ったら内部被曝の裁判もやっているんですよね。当時、子どもたちが水を飲んだり、死の灰で遊んだり、畑で肥料に使ったりしていた。被爆者の皆さんがおっしゃるのは、そのときは髪が抜けたり吐いたり、子どもも鼻血が出たりしていたが、裁判になったときに、今後数十年たったときに、たしかそういうことがあったなと思っても、人間の記憶はカルテをとっていない限り残らないので、もちろん被害は出ないほうがいいし、個人差もあるけれど、必要なときに医療が受けられるとか、そういうことも必要ですね。

 中手
 長崎・広島の方からもいろいろご助言頂いて、そういった手帳の必要性も聞いていまして、非常に大切なことです。ただ、一言だけ言わなきゃいけないのは、今、福島県で県民健康調査というのをやるんです。行動記録をしっかり取っていただくとか、症状が出てないかとか、すごくだいじなことなんですが、どうしても言わないとならないのは、誰がやるべきかということなんです。つまり、県民の命を守るためにするんですが、県民の被曝を増やし続けてきた、今問題になっている現任の福島県のアドバイザーたちが中心になるんだということに、受け入れがたい感情が県民の中にあるんですね。その署名も今、まわりました。ふさわしい人にやっていただきたいと。正直言うと、われわれはモルモットじゃないんだという思いはすごく広がっています。何をやるかもですが、誰がやるかも大事です。

 福島
 どんな視点でやるか、とかですね。福島県下で、大丈夫大丈夫という意見もあると聞いて、それはひどいですね。大丈夫と言ってもらう必要も、それはひどいと言ってもらう必要もないが、真実をきちっと言ってもらいたいし、被曝をどうやって少しでもなくすか、というのは、シビアなくらいきちっとやらなくちゃいけないですものね。大丈夫だとか言ってきた人はやめてもらいたいですね。

 中手
 やめなきゃいけません、いや、やめさせなきゃいけないですね、われわれ県民の責任として、子どもに対する責任としてそれは必ず。今、署名しかご紹介しませんでしたが、必ずやめてもらって適切な人にやってもらおうと、強い決意でそう思っています。

 福島
 福島県下で審議会で自然エネルギー促進という方向が出されました。私もいろんな人から、岩手・宮城・福島県知事と会ったときに、自然エネルギーを促進したいという話はすごくありました。福島県の人と話すと、単に発電だけではなくて、福島県はもの作りができる製造業の強いところだから、太陽光や風力やいろんな自然エネルギーの製造業の場所にもしたい、福島の産業にしたいと。

 中手
 実はこの震災でガソリンが止まったのがものすごくこたえたんです。今、これだけ公共の交通網が乏しい東北だとガソリンが途切れるとこれだけ大変なんだと。わたしたち、最後の最後にどうしても動けなくて困ったときに、古いディーゼル車を借りてきた。バイオ燃料です。そのディーゼル燃料を障害者の作業所で作っていたんですよ。

 福島
 あ、ありますね。私、障害者施設で見たことがあります。古い油か何かを使ってバイオでやってますね。

 中手
 そこに行くと燃料が手に入ったんですよ。エネルギーの地産地消ってこんなに有難いと思うと、是非復興の中では、自然エネルギー、地産地消エネルギーはとても東北になじmじゅ、今回の震災をきっかけに、是非東北で、特区でも何でもいいから率先してやらせてもらいたい、そうなったらうれしい、と震災のときにすごく思いました。

 福島
 そうですね、地域分散型、リスク分散、雇用・産業を生み出し、安全で放射性物質を出さない、これはとてもだいじなことですね。

 中手
 とことんわかりましたから。

 福島
 話が戻ってすみませんが、サマーキャンプや避難に関して良いネットワークや自治体、それはほんとは国が県とのネットワークでこういうふうにできます、ここまで引き受けます、というのがもっともっとダイナミックにできるといいですね。それをもっと政府・文科省にやってもらうように、文科省も、私の感じでは、官邸にクーラーを申し入れた時に、秘書官がこれをそのまま文科省に持っていきますよ、と言っていましたが、除染やクーラーやサマーキャンプはがんばってくれて進みそうな気がするんですよ。福島県下の健康手帳も。ただし、避難に関してはあまり積極的でないような印象を持っています。

 中手
 ようやく県知事が、最後の追加で、自主避難者への経済支援を国も、というのがようやく出ました。ただ、まだまだ実現するかどうかは心もとないので、われわれの働きかけも強めて行かなければと思っています。というか、是非一緒にやってください。

 福島
 一緒にがんばりましょう。1ミリシーベルト以下になるように。でも除染でだいぶ変わったわけですね。

 中手
 変わりましたよ。それに、できるかできないかではなくて、こんなこと誰もやったことはないのですから、とことんやって1平方メートルでも1キロメートルでも、もう一度安心して住める郷土をどれだけ取り戻せるかなんだから、最大限努力しますという態度がまずだいじですよ。むだになるかもしれないからやらない、はっきりしないからやらない、採算が合わないからやらない、とか、申し訳ないけどこの点については通用しないと思っています。

 福島
 安全な被曝などないし、被曝を少なくするために、やれることは全部やりましょう。一緒にがんばりましょう。

 中手
 よろしくお願いします。

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