福島みずほのどきどき日記

11月17日予算委員会議事録

 福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 災害予防など総合的な林野対策が必要です。一一年度第三次補正予算の復興支援森林整備緊急対
策百五十六億円、一二年度予算の概算要求の森林・林業・木材産業の復旧・復興対策百四十六億
円、森林整備事業・治山事業による復旧・復興対策二百億円などの確保はもちろんのこと、上積み
が必要だと考えますが、いかがですか

 国務大臣(鹿野道彦君)
 具体的にちょうど、もちろんこの三次の補正の中には復旧復興、この台風の、それに加えて、
いわゆる今日まで三年間続けてまいりました加速化基金というふうなことにおきまして来年度
から切れると、このようなことから、知事会の要望等もございまして、これを、今までは
千二百億円くらいを積み上げた基金でございましたけれども、これを一千三百億を上回る
基金を積み上げていくというようなことで、この森林・林業の整備、そして被災地におけるところ
のこの安定供給につなげてまいりたいと、こういうふうなことをその中に含まさせていただいてい
るところでございます。

 福島みずほ君
 是非、上積みをお願いします。
 アカデミー設置等、林業技術者の育成を含めた雇用対策など、予算確保が必要と考えますが、い
かがですか。

 国務大臣(鹿野道彦君)
 何といっても、緑の雇用というふうなことで雇用対策もやってまいったわけでございますけれども、
当然、人材育成というふうなことも含めて、この事業を多くしていくということによってそこに雇用
の場が生まれるわけでありますから、そういう意味で、これからも私どもといたしましては森林・
林業の重要性と、今年は国際森林年の年でありますので、これをより多くの人に御理解していただく
べく努力をしてまいりましたが、更なる努力を続けてまいりたいと思っております。

 福島みずほ君
 社民党は山を守る緑の党ですので、予算の上積みを含め応援をしていきますので、よろしくお願い
します。
 十一月一日にエネルギー・環境会議に提出されたエネルギー需給安定行動計画案によると、電力
会社ごとの来年の夏の電力需給の見通しについて予備率四・一%となっております。原発を再稼働
する必要はないと考えますが、いかがか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 この試算、見通しは、電力の使用制限を行い、平年並みの暑さであった場合ということを前提に
しております。
 この夏、各企業に御協力いただいて、例えば休日をシフトさせていただいたりとかいろんなこと
をやっていただいておりますが、その結果として、労働条件が非常に悪化をして家庭環境等にも影響
を与えています。例えば、土日に操業するということで保育所等の手配等が大変だったり、あるい
はお子さんと休日が一緒にならないということで大変家庭的に御苦労、御無理をお掛けをしたりと
いうことありまして、電力使用制限は行わないで何とか乗り切りたいというふうに思っているとこ
ろでございますし、また、産業用の電力については、まさに生産量と電力使用量が比例関係に近い
形になっているところでございまして、日本の経済状況や雇用状況を考えましたときに、産業用の
電力について経済に影響を与えるような節約をしないで済む範囲の中で節電をお願いをする。
 そうしたことの中で、もし原発が全て止まった場合に乗り切れるかどうかというのは、更に精査
をしてまいりたいというふうに思っておりますが。現時点ではなかなか簡単なことではないと思って
います。

 福島みずほ君
 供給力の見通しについて、社民党はもっと供給量があるのではないかと考えています。
経産大臣、今まで、電気が足りない、原発を動かすべきだと言い続け、原発事故が起きました。
電力需給がこうだから原発を動かすべきだというのは転倒していて、安全を考えなければならない。
予備率四・一%と政府自身が出している、もちろん条件はありますよ。このことから、安易に再稼
働させるべきではない、再稼働させるべきではないと思いますが、いかがか

 国務大臣(枝野幸男君)
 安易に再稼働させるつもりは全くありません。安全性についてしっかりとチェックをし、その上で、
周辺住民の皆さんが安心していただけていると、そういったことを判断できない限り再稼働させる
つもりはありません

 福島みずほ君
 政府自身が四・一%予備率としていることは大きいと思います。
 安全についてお聞きをいたします。
 原子炉の安全審査の基準であった安全設計審査指針と耐震設計審査指針は原発事故によって既に
無効になっております。耐震設計審査指針を練り直し、原子炉の安全設計を根本から変えなければ
現在の原発について再稼働できないと考えますが、いかがですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 原発事故を受けて、各原子力発電所において緊急安全対策等の対策を講じてきているところで
ございます。また、耐震バックチェック等については、今回の地震によって得られた新たな知見を
踏まえて現在進めているところでございまして、再稼働に当たってはこうした今回の地震によって
得られた知見を踏まえて安全性をチェックいたします。

 福島みずほ君
 これらの指針を全面的に練り直し、見直すことをきちっとやらなければならないと思いますが、
いかがですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
今回の事故で得られた知見に基づいた安全性のチェックはいたします。

福島みずほ君
でも、指針は根本的に見直していないじゃないですか。

国務大臣(枝野幸男君)
今回の事故で得られた知見を踏まえて安全性をチェックいたします。

福島みずほ君
 根本的に指針をチェックし、ヒアリングにかけ、協議をするということをしない限り、
今までの安全審査基準をそのままにして、少し手直しして使うのでは駄目なんですよ。根本
的に見直してください。

 国務大臣(枝野幸男君)
 今回の地震と津波によって得られた知見に基づいて、その点については根本的にチェック
をして、そしてその上で、そうしたプロセス等についても周辺住民の皆さん含めできるだけ
透明性を持ってお伝えをし、それを踏まえて判断をいたします。

 福島みずほ君
 今、もう安全審査は見直されているんですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 今回の事故を踏まえて、緊急安全対策等の対策を講じ、これについてのチェックを進めて
おります。また、今回の地震、津波の知見を踏まえた耐震バックチェックを今進めている
ところでございます。

 福島みずほ君
 問題なのは、その指針のチェックがきちっと行われていない。専門家後藤政志さん始め、
今、意見を聞く会では根本的にやり直せという意見が専門家から出ています。
これらが終わらない限り再稼働はできないということで、経済産業大臣、よろしいですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 まさに、この耐震バックチェックを再開をし、この新たな知見等の評価については公開
の意見聴取会で行うなど、プロセスの透明性を確保し行っているところでございまして、
そうしたところで出されている意見等も全部公開をされているわけでありまして、そうし
たことも含めて、最終的に周辺住民の皆さんが安全性に加えて安心をいただけるかどうか、
しっかりと判断をしてまいりたいと思います

 福島みずほ君
 いや、私は、安全審査指針はまだ完全にきちっと見直されていないという理解、だから
再稼働はできないという理解なんですが、経済産業大臣、同じ理解でしょうか

 国務大臣(枝野幸男君)
 現在、耐震設計審査指針について、今回の事故を踏まえて検討作業が行われています。
ここで行われている検討作業を踏まえた上でいわゆるストレステスト等が行われます。
最終的に確定をされていれば当然それに従いますし、確定されていなければ、確定されて
いないということを含めてストレステストの結果に対する評価をされるということになります。
確定されていなければ、それだけ相当の大きな余裕度がなければ再稼働できないということに
つながると思います

 福島みずほ君
 いや、ストレステストだけでは不十分であり、私が問題にしているのは、様々な指針が
根本的に見直されない限り再稼働できない。
今の経済産業大臣の答弁でも、今の状況で指針は完全には見直されていないわけですから、
根本的に。再稼働はできないということでよろしいですね。

 国務大臣(枝野幸男君)
 今回の事故で得られた知見を踏まえて耐震設計についてバックチェックを行っている
ところでございまして、このバックチェックのプロセス等を踏まえながら安全性について
チェックをすることになってまいりますので、今回の事故の知見を踏まえた対応になります。

 福島みずほ君
 では、手続が終了していないわけですし、専門家から現在意見が出ております。
根本的な安全審査指針の見直しがされない限り再稼働はできないという趣旨だと思いますので、
再稼働についてはできないということできっちりやってください。指針が根本的に見直されない限り、
それは駄目です。経済産業省の頭の指針を変えてください。
では次に、玄海原発については地元自治体が同意したと言いますが、佐賀県知事は、九州電力が
設置した第三者委員会から玄海原発公聴会のやらせへの関与を指摘されております。
 このような人物が原発の再稼働について公正な判断ができるんでしょうか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 都道府県知事については、民主主義の手続に基づいて各都道府県民の皆さんが選挙で選ばれる
わけでありますので、そのことについて私の立場から申し上げる立場ではないと思っております。
 ただ、九州電力については、自らが委託、委嘱をした第三者委員会が提出した報告書について、
それを受け止めることもなく、その第三者委員会のメンバーとトラブルになっているという状況の
ガバナンス状況では、到底再稼働を認めることができる会社ではないと思っています。

 福島みずほ君
 自分がやらせをやって推進しながら同意するというようなことは認められないですよ。
佐賀県知事だって問題です。
 経済産業大臣、八千九百億円、これから税金を東電に対して八千九百億円、お金を投入をします。
税金を入れるわけです。傲岸不遜な九電の態度を見ていると、地域独占が問題だというふうに思い
ます。八千九百億円税金を投入するのであれば、送配電を東電から召し上げるべきではないですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 九州電力に対する評価は全く同感でございますが、発送電分離については、まさに電力の安定
供給をしっかりと行っていく、それから、しっかりとここに一定の合理的な範囲内での競争原理を
導入して新エネルギー等が積極的に導入されていくようなことをつくっていく、あるいは省エネルギー
に資す構造をつくっていくということで、今ゼロベースで抜本的な議論を始めているところでござい
まして、今の段階で結論めいたことを申し上げられる段階ではありませんが、送配電が、発送電が
一体であるという従来のシステムを前提とした議論をするつもりはありません。
 ゼロベースで議論をしていきます。

 福島みずほ君
 頑張ってください。
 では次に、九月二十一日、総理がオバマ大統領に会ったときに、TPP問題について十一月の
APECに具体的な成果が出るよう日本としても協力する考えを示したという事実はありますか。

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 それは、今手元にございませんが、APEC首脳会議で具体的な成果が得られるように協力する
というのは、私は当然のことだというふうに思います

 福島みずほ君
 これは玄葉さんも同席していて、この具体的な成果が出るよう日本としても協力するというふう
に言ったというのが事実だということでよろしいですね

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 済みません、手元に今正確な記録がないものですから。
 ただ、APECの議論というのはあったと思います
 ……(発言する者あり)
 あっ、TPPですか。今私がお答えしたのは、APECがあるから、当然APEC全体で成果が
出るようにお互いに協力し合おうというふうには言ったと思います。

 福島みずほ君
 いや、私が聞いたのは、新聞記事に、たくさんの新聞に出ているんですが、TPP問題について
APECまでに具体的な成果が出るよう日本としても協力する考えを示したという事実があるか
ということです。

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 済みません、これ、発言の引用なので正確にしないといけないと思うんです。
 ですから、今ちょっと手元にないものですから。私、同席したのは間違いございません。
そこは少し記録を見させていただいて、正確に、この場か、あるいは委員会の場に出させていただ
くというふうにさせていただければと思います。

 福島みずほ君
 これは報道でずっと出ているんですね。私は、この九月二十一日にオバマ大統領と会ったときに
輸入牛肉やTPPについて発言をして、具体的な成果が出るよう協力すると言ったというのは事実
だとすれば、事実だと思いますが、こんなの手土産じゃないかということなんです。
先に約束をして、それに向かってやっていく、国会では一切参加する前に表明していない、こん
な手法について極めて問題があるということを申し上げ、今あったように、何を、九月二十一日、
オバマ大統領に約束したかについて委員会に出してくださるよう要求します。

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 関連部分の抜粋で記録がございますので申し上げますと、TPPについては、TPP交渉参加
について野田総理は、しっかりと議論し、できるだけ早期に結論を出したいということを伝えた
ということでありまして、約束したとかそういうことではございません。

 福島みずほ君
 できるだけ早期に結論を出すようしっかり議論をすると。これはやっぱり、でも次にオバマ
大統領と会うのはAPECですから、それまでの約束なんですよ。国内において一切議論せず、
オバマ大統領に対して早期に結論を出すと言ったことは、アメリカへの手土産として総理
がやっているということで、許せないということを申し上げ、私の質問を終わります。
 委員長(石井一君)
 以上で福島みずほさん、社会民主党・護憲連合の質疑は終了いたしました。

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