福島みずほのどきどき日記

2月7日の予算委員会議事録

 福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 辺野古移設を切り離して、グアムに先行して移駐するという今のアメリカ政府の
動きは、辺野古の基地建設はもはや無理だという証左ではないでしょうか。

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 辺野古への移設というコミットは、日本政府も米国政府も全くこれまでと変わって
おりません。
 ただ、先ほど総理が答弁をされたとおり、抑止力の維持と沖縄の負担をできるだけ
早期に軽減するという観点の中で、柔軟性を持って協議をしているということで
ございます。

 福島みずほ君
 去年十二月にワシントンDCに行ったときに、シンクタンクや議員の多くの人たち
が辺野古に建設することはもはや無理だと言う人が多く、随分変わってきていると
思います。
 日本政府は、国民の立場、沖縄の立場に立ってくださいよ。アメリカに対して、
辺野古の基地は無理だ、そして普天間基地の全面返還をしっかり言ってください。
いかがですか。

 国務大臣(玄葉光一郎君)
 沖縄の皆様の立場に立つ、とても大事なことだと思います。厳しい安保環境の中で
抑止力を維持すると同時に、沖縄の皆様の立場に立って負担を軽減していく、そのため
に目に見える負担軽減策を講じていく、そういう意味で、まさに沖縄の負担軽減、
できるだけ早期の可能性、こういったものをしっかりと今追求をしているという中で
出てきている話でございます。

 ○福島みずほ君
 防衛局長の問題は、基地を押し付けるためになりふり構わず政府が地位利用している
ということです。どっちの立場に立つのか。
 世界もアメリカも動いている。それを踏まえて、きちっと沖縄県民の立場に立って
日本政府が交渉するよう強く申し入れます。
 次に、高速増殖炉「もんじゅ」は廃炉にすべきですし、青森県六ケ所村は、これは
もう十八年間稼働していません。無駄です。六ケ所の再処理に十九兆円も掛かると。
再処理をしない場合のコストは三分の一から四分の一で済むという試算があります。
この試算を日本政府は隠してきました。
 私は、この予算委員会で、二〇〇四年三月十七日、再処理をしない場合のコストの
試算はあるかと質問したら、試算はないという答弁でした。しかし、これは虚偽答弁
でした。一九九四年、一九九八年、試算をしています。
 安井官房審議官は、今ですね、一九九四年、試算を提出した審議会の総括班長であり、
かつ私にこの委員会で虚偽答弁をした二〇〇四年、答弁作成者、原子力政策課長なん
ですね。知っていてうそついたじゃないですか、知っていてうそついたんですよ、
国会に対して。
 こんな重要なことをなぜ隠したのか。どうですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 平成十六年三月十七日の当委員会における答弁、当時の資源エネルギー庁長官の
答弁の件だというふうに思いますが、当時、経済産業省において内部調査を行った上で、
これについての関係者の処分が行われています。 
 ただ、残念ながら、当時のこの処分の調査の記録等残っておりませんで、残って
おりますのは、当時の中川昭一経済産業大臣が官房長などと一緒に会見をして、
その調査の中身と調査の結果について報告をしております。
 これによりますと、関係者の処分に当たり、中川昭一経済産業大臣は省内の人
たちにできるだけ幅広く徹底調査をした、また答弁作成時の経緯について答弁作成者
に厳しく調査をいたしましたが、全く記憶にないということでございました等の説明が
行われております。この中で、この会見の中で、官房長からのようでありますが、
安井、現在の審議官は、当時、原子力政策課長でありましたが、答弁作成時に原子力
政策課長が知っていたという事実は聴取できませんでしたという説明を中川昭一大臣
の下でいたされております。
 
 福島みずほ君
 枝野さん、自分がその審議会の担当課長で、総括班長で、自分が出しているん
ですよ。
 その審議会に当時の事務方が試算を出しているんですよ。自分がその後、答弁作成者
で答弁書を書く。知らないなんてないじゃないですか。
こんなでたらめな調査をどう思いますか。あなたの合理的な頭でどう思いますか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 当時の調査の中で、御指摘のような事実は確認されたとは調査をされておりません。
当時の中川昭一大臣の会見を読む限り、当時、関係資料の徹底的な調査に加え徹底的
な内部調査を行った上で関係者の処分が行われたものというふうに承知をしております。

 福島みずほ君
 このコストの隠蔽に関して安井エネ庁課長が二〇〇四年、そんなメモ隠しておけと
四月に言ったということが報道されています。これは事実ですか。調査をされましたか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 当時、中川大臣の下でそうしたことを含めて調査をされたものと承知をしております。

 福島みずほ君
 これは指示はあったんですか、なかったんですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 指示があったという調査結果だというふうには承知をしておりません。

 福島みずほ君
 報道されて、このことを改めて調査をされましたか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 報道もたくさんございますので、いろいろなこれ報道ございますので、報道だけで
全て報道が事実であるというふうには認識することはできません。
御指摘もいただきましたので、当時の調査が、調査がしっかり行われたのかについて
は、確認のできることについてはしたいと思います。

 福島みずほ君
 「聴取せず調査終了」というのもありますし、報告書もないんですね。当時、
というか、もう一回再調査をするということでよろしいですね。

 国務大臣(枝野幸男君)
 当時の調査がしっかり行われたものであるのかどうかについての確認をしたいと
思います

 福島みずほ君
 おかしいですよ。この委員会でうそつかれたんですよ。しかも、この再処理と直接
処理のコストを一九九四年、それから一九九八年、二〇〇四年、国民に明らかにして
いたら政策決定は明らかに変わっていますよ。この後、再処理の積立金をやっていく
んですよ。政策を間違えたじゃないですか。
政策の論争はフェアでないですよ。
 このことについて改めて再調査をするよう強く申し入れます

 国務大臣(枝野幸男君)
 当時、中川昭一大臣の下でしっかりとした調査が行われ、それに基づいて既に当該、
指摘されている人物も含めて一定の処分を受けているということで承知をいたして
おります。
 ただ、せっかくの御指摘でございますので、その調査が適切であったのかどうかと
いうことについて可能な範囲内では確認をしたいというふうに思っています。
 なお、御指摘いただいている直接処分のコスト等については、現政権では、私の下
では全て公開をしております

 福島みずほ君
 いや、納得できないんですよ。
 だって、虚偽答弁させた当事者で、今まさに審議官で担当しているじゃないですか。
 当時、経産省の中では、改革派とやっぱりやめるべきだという意見と両方あったん
ですよ。それを握り潰して安井さんやってきたんですよ。おかしいじゃないですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 何か一定の事実関係を前提に御質問をいただいておりますが、私も現在経済産業大臣
として、前任の、元の任の経済産業大臣の下でその当時しっかりと虚偽答弁という重大
なことについて調査を行って、しかも大臣自ら徹底的な調査の下にこういう処分しました
という報告がなされているということを引き継いでおりまして、新たにそれを覆す明確な
証拠が出てくればまた別でありますけれども、一部の報道等だけで、それとは違う前提
事実で御答弁することは残念ながらできません。

 福島みずほ君
 しっかりもう一回調査をしてください。
 私自身は、総括班長で自分が担当しながら、虚偽答弁の作成者であり、知らなかった
ということを認める、こんなずさんな調査はないと思うんですよ。調査報告書だって
できていないじゃないですか。
 総理、これは三回にわたって、直接処理の方が三分の一から四分の一でできるという
そういう試算が出るチャンスが幾らでもあったんですよ、国民に対して。
これを握り潰して再処理を進めてきたこの隠蔽体質、経産省の隠蔽体質についてどう
思われますか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 先ほど枝野大臣が答弁をしたとおり、かつてそういう調査をした上で一定の結論を
出されているということでございますので、その上で違う事実が出るならば、御指摘
のような、改めて疑いを持って何か対応するということはあるかもしれませんけれども、
現時点では今の枝野大臣の方針の下でしっかりと対応していただきたいというふうに
思います。
 
 福島みずほ君
 枝野さん、確認します。これ、検討ではなくてきちっと再調査をしてくださいますね。

 国務大臣(枝野幸男君)
 現時点で再調査をするつもりはありません。過去の調査が適切に行われていたのか
どうか、確認ができる範囲で確認はしたいと思います。

 福島みずほ君
 実質的にそれが再調査となるようしっかりやってください。私はこの安井さんの虚偽
答弁に全く納得していません。国会がうそつかれたんですよ。国会に当時そのことが
出ていたらもっと議論があったはずなんですよ。ですから、きちっと再調査をするよう
強くお願いをいたします。
次に、原発の安全審査で想定されていた規模をはるかに上回る地震が今回発生をいたし
ました。
 安全審査の前提としていた地震の想定が誤っていたということでよろしいですね

 国務大臣(枝野幸男君)
 具体的な通告ございませんでしたのですが、今回の福島原子力発電所事故の原因は、
様々な調査進められており、これまでに一定程度明らかになってきていると考えており
ますが、それによると地震が津波の原因ではありますが、今回の事故の原因は津波で
ありまして、津波について事故前に想定されていたものを大きく超える津波が襲ったと
いうことが事故の原因であるというのが現在明らかになっている事故の原因であります
 
 福島みずほ君
 政府の中間報告では地震の可能性も否定していないですよ。
保安院だって地震の可能性によって配管破断が起きた可能性を否定していないですよ

 国務大臣(枝野幸男君)
 事故の原因における地震の影響についてでございますが、これ、様々、若干それぞれ
の機関によって表現違いますが、地震の応答解析や現地調査から、地震による影響では
安全機能を保持できる状態であったと推定されると。ただ、全く地震によって何の影響
も受けていなかったかというと、そういうことは確認できているわけではないという
ことで、安全機能が確認されているという、
保持されていた状態であるというのは、ほぼ共通してそういった状態であったという
のが現在の評価だと認識しています。

 福島みずほ君
 まさにそれが事故調で検討されることなんですが、私の質問は、原発の安全審査で
想定されていた規模をはるかに上回る地震が発生したと、想定が誤っていたという
ことでよろしいですねということです。

 国務大臣(枝野幸男君)
 まず、こういう大きな津波が生じることについて事前に予想されていなかったわけで、
そのもとになっている地震の想定について間違っていた、これは間違いありません。
 その上で、実際のそれぞれの原子力発電所、特に福島第一原子力発電所に生じた
あの揺れの大きさが当初予想されていたものよりも、想定されていたものよりも
大きかったということは間違いありません。

 福島みずほ君
 そのとおりで、安全審査の前提としていた地震の想定は誤っていたということ
なんです。
 地震に対する安全審査を根本的にやり直す必要があると考えますが、いかがですか。
 
 国務大臣(枝野幸男君)
 東北地方大震災のもとになった地震のことの知見、教訓を踏まえまして、地震の
連動等についてはしっかりと検証しているところでございます。

 福島みずほ君
 これが原発再稼働にとって非常に重要だと思います。地震に対する安全審査は
やり直されていません。だからこそ、再稼働の条件がないというふうに考えて
おります。
 総理、俳優の渡辺謙さんはダボス会議で、原子力という人間が最後までコントロール
できない物質に頼って生きていく恐怖を味わった今、再生エネルギーに大きくかじを
切らなければ、子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じていますと言って
います。このような言葉こそ、野田総理、あなたから施政方針演説で、またダボス会議
で発信すべきではなかったんですか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 極力原子力に依存しない、そういう社会をつくっていく、そして再生可能エネルギー
の大々的普及を図っていくという、そういう考え方は共鳴できると思います。
○福島みずほ君二度と原発事故を起こさないために、再稼働の条件についてはきちっと
考えるということはどうですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 東日本大震災、それによる福島原発事故というものを踏まえまして、今回の福島で
生じました事態、つまり東日本大震災のような従来の想定を超える地震とそれによる
津波ということがあった場合でも今回のような事故を起こさないようにということに
ついての具体的な対策を指示し、実施をさせた上で、従来の原子力保安院による一般的な
チェックにとどまらずいわゆる安全余裕度を具体的な数字で示すストレステストを実施
をし、さらに、これについてはその手法についてIAEA、国際機関の国際的な知見に
基づくレビューを受けたところでございます。
 その上で、もし保安院においてこうした評価について確認できた場合でも、更に
安全委員会がそのプロセス等について確認をするという丁寧な手続を取って安全性を
確認をしてまいります。そして、安全性に確認をされた場合であっても、最終的には
地元の理解や国民の皆さんの信頼が一定程度得られているかどうかをしっかりと確認
をし、その上で政治レベルで総合的な判断をしてまいります

 福島みずほ君
 この内閣が再稼働を非常に強めていることに危惧を感じているんですね。
保安院は、一月十八日、大飯原発三、四号機のストレステストの評価結果について妥当
と判断する審査結果の素案を公表しています。
 そもそも、ストレステストは想定地震を変えておりません。
 また、そもそも何で保安院ができる
のか。これから新たに規制庁をつくるのに、保安院がなぜこんなことができるのか。
保安院も私たちもみんな破れたんですよ。想定が間違っていたんですよ。保安院が
なぜこんなことができるのか、いかがですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 今回の原子力発電所事故の発生あるいはその拡大を事前に防ぐことができなかった、
そのことについては原子力安全・保安院としても、そしてそこを所管する経済産業省
としても大変大きな責任があるというふうに感じております。
 ただ、まさに原子力発電所については、再稼働するしないにかかわらず、現に日本
全国の原子力発電所には燃料棒などの核関連物質がございます。
放射線関連物質がございます。したがいまして、もちろん、今政府としては経済産業省、
特に資源エネルギー庁と分離した形での原子力規制庁を一刻も早くつくっていただいて、
体制、形の上でも利用と規制をしっかりと分けるということを早くやらなきゃいけない
と思っておりますが、しかし同時に、常にこの原子力発電所の安全性については、
じゃそこが発足するまでの間は安全チェックを誰もしなくていいという、こういう性格
のものではありません。常に原子力発電所の安全性についてはどういった状況、
稼働している、していないにかかわらずチェックをしなきゃならないということの中で、
保安院としても、これは海江田大臣の下で新しい保安院長を任命いただきまして、
そして従来の反省を踏まえた中で、もちろん組織的な形が同じままでは最終的な信頼を
どの程度いただけるかは別としても、最大限これまでの過去の、地震前、原発事故前の
状況の反省を踏まえながら最大限安全性に配慮したチェックをしているところでござい
ます。

 委員長(石井一君)
 時間が迫っております。答弁を簡単に願います。

 福島みずほ君
 ストレステストは、これ保安院は再稼働の前提としてのストレステストじゃないですか。
安全性にとって大事だというのではなくて、まず保安院がやることの問題点、ストレステ
ストプラスアルファで十分だとしていることの問題点、それがあります。
地震に対する安全審査をやり直さないで、なぜ安全だと言えるんですか。
 
 国務大臣(枝野幸男君)
 ストレステストは、別に再稼働のためではなくて、再稼働というプロセスがある
中では、その中でより安全について確認をするプロセスを踏んでいるということであり
まして、別に再稼働を目的としているわけではありません。ここで安全裕度が低く出て、
これでは駄目だとなったら再稼働しないための情報の提供元にもなり得るわけであります。
それから、地震の連動等については、ストレステストという、それから、ストレス
テストだけで安全性をチェックしているわけではなくて、今回の地震と津波による事故の
教訓を踏まえて、その検証結果に基づいて安全性をチェックするための新たな基準と指示を
既にその都度出してきておりまして、そうしたことの中で、地震の連動等、今回の東日本
大震災で得た教訓を踏まえた確認作業は同時並行で進めております

 福島みずほ君
 地震に対する安全審査の根本的な指針や安全基準の変更はしてないじゃないですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 それぞれの原発の安全性確認に当たって、それぞれの周辺地域で影響を及ぼす可能性
のある例えば地震の連動等、今回の東日本大震災で得られた教訓に基づいて安全性の
確認作業を同時並行で行っておりまして、そうしたものやストレステストを総合的に
判断して最終的に安全かどうかの確認がなされるということになります

 福島みずほ君
 これは、原発の安全審査の前提となる地震の想定が誤っていて、その根本的な
見直しはしてないんですよ。にもかかわらず、それを動かそうとしているところが
問題です。
 国会で事故調が始まりました。国会の事故調の結果が出ないで、どうして安全とか
何が問題だったかと言えるんですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 国会の事故調で様々な検証に基づく教訓等が示されましたら、政府としてもそれを
しっかりと踏まえて、組織であれ、それから規制であれ、それを踏まえた対応をして
まいります。
 ただ、繰り返し申し上げておりますが、原子力については、じゃ再稼働しなければ
安全なのか、再稼働した途端に急に危険になるものなのか、そういう性格のものでは
ありません。現に、各原子力発電所には燃料棒、放射性物質がたくさんあります。
どういう状況で、稼働しようが稼働しなかろうが、常に今得られている知見に基づく
最大限のことをして安全性を確保するという責任を負っております。
 そうしたことの中で、今の制度と仕組みの中で、そして、ただし事故の教訓に基づく
安全性は確実にチェックをした中で今の原子力発電所の安全性の保安についてやって
いると同時に、もし再稼働ということになる場合であっても安全性のチェックは同じ
ようにやってまいります。

 福島みずほ君
 国会の事故調が始まって、これ憲政史上初めて超党派でできたんですよ。
 これが結論を出さないうちに何で動かせるんですか。
 
 国務大臣(枝野幸男君)
 国会の事故調、あるいは政府の事故調もまだ中間報告であります。
それぞれからいただく意見については、その都度その都度しっかりと取り入れて
まいります。

 福島みずほ君
 国会軽視ですよ。私たちは専門家に頼んでちゃんとやってくれと言っている。
それが結論を出さない前に動かすのは駄目ですよ。
 原発が動いているときに地震が起きれば、制御棒が入らないというような問題
も起きるんですよ。 
 危険性が全く違います。
 福井や新潟県知事始め首長さんたちも事故の検査が優先すべきだというふうに
言っています。これをきちっと受け止めて、再稼働について条件はないんだと
いうことをしっかりやっていただきたいと思います。
 以上で質問を終わります。

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