福島みずほのどきどき日記

災害廃棄物の検討会への質問主意書

3月19日 災害廃棄物の検討会への質問主意書を出しました


今、災害廃棄物(いわゆるガレキ)についての処理方法について議論が
続いています。全国の自治体で引き受けるべき、いや放射能汚染が広がる
との意見がでていることは承知しているけれど、この広域処理を決める
環境省の検討会での議事録が途中から、「議事要旨」という簡略化したも
のに変更されたのです。
会議の詳細、つまりどういう賛成意見、反対意見、どんな危険があるのか
ないのか、全てを知った上で住民、自治体が判断するのがスジではないで
しょうか。

そこで、質問主意書でこの検討会の議事録を作成しなかった経緯について
問いただしました。その答弁書も提出されましたので、下記の通り報告を
いたします。
なお、答弁書にある「録音データ」について、あるのなら提出してください
と直接問い合わせたところ、現在情報公開審査会で開示か非開示かが議論
されているとのことでした。

今後も、政府の情報隠しを許さない、という立場から質問していきます。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/180/meisai/m180057.htm

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<質問>
災害廃棄物の処理に係る各検討会での議事録不作成に関する質問主意書

東日本大震災により発生した大量の災害廃棄物について、その処理を早急
に進めるために、昨年、環境省内にその処理方法の検討を行うことを目的
とした「災害廃棄物安全評価検討会」及び「災害廃棄物安全評価検討会・
環境回復検討会」が設置された。
これらの会議の内容には、災害廃棄物をどのように処理すれば安心・安全
が確保されるかという重要な問題を含んでおり、それぞれの会議でどのよ
うな議論が交わされ、何が検討されたかについて、国民に広く共有される
べきとの考えから、以下質問する。

一 「災害廃棄物安全評価検討会」の議事録について
1 第一回から第十一回まで開催されたすべての検討会のうち、議事録は
第一回から第四回までしか存在しないとのことであるが、これは事実か。

2 第一回から第十一回まで開催されたすべての検討会について議事要旨
を作成したとのことであるが、前記1が事実の場合、なぜ第一回から第四
回まで議事録を作成しながら、途中から議事要旨のみとする取扱いに変更
し議事録の作成を止めたのか、その理由を説明されたい。本件について、
私が環境省から説明を受けた際には、風評被害を防ぐためや予算節約のた
めなどの理由によるとのことであったが、なぜ検討過程を非公開とするこ
とが風評被害を防ぐことにつながるのか。検討過程を非公開とした結果、
全国の自治体から災害廃棄物が受け入れられず、受入れを表明した自治体
でも強い反対の声が出ている現状を踏まえ、検討過程を非公開とする具体
的な理由について明確に説明されたい。

3 第一回から第四回までの議事録は存在するにもかかわらず、なぜ会議
資料や議事要旨とともにホームページ上で公開されなかったのか、具体的
な理由について明確に説明されたい。

4 第五回から第十一回まで開催された検討会において、メモや録音テー
プは記録のために保存されているのか。

5 第五回検討会以降、議事録から議事要旨のみとする取扱いに変更する
際に、当該判断について政務三役の了解を取っていたのか。了解を取って
いた場合、政務三役のうち誰の了解か。また、政務三役の了解を取ってい
ない場合、環境省内の誰の判断に基づき変更したのか。

二 「災害廃棄物安全評価検討会・環境回復検討会」の議事録について
1 この検討会は全部で何回開催されたのか。また、そのうち議事録が存
在する回数及び議事要旨の作成で対応した回数をそれぞれ示されたい。

2 前記1のうち、議事録を作成せずに議事要旨の作成で対応した場合に
おいて、その理由を前記一の2と同様に明確に説明されたい。

3 この検討会において、メモや録音テープは記録のために保存されてい
るのか。

4 この検討会の議事の記録を議事要旨の作成で対応した際、当該判断に
ついて政務三役の了解を取っていたのか。了解を取っていた場合、政務三
役のうち誰の了解か。また、政務三役の了解を取っていない場合、環境省
内の誰の判断に基づき議事要旨の作成で対応したのか。

三 災害廃棄物の処理の受入れに係る問題点の検討及びその判断を行うた
めには、簡単な議事要旨ではなく、すべての議論の経過を正確に確認でき
る議事録を作成し、それを広く公開することが必要であり、行政機関は公正
な情報提供を行うべきと考える。
公文書等の管理に関する法律は、「国及び独立行政法人等の有するその諸活
動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目
的」とし、行政機関における経緯も含めた意思決定に至る過程及び実績が把
握できる文書の作成等を義務づけている。これらの点に照らして、各検討会
において議事録を作成しなかったことをどのように説明するのか、政府の見
解を明確に示されたい。また、今後、各検討会のすべての議事録を作成・公
表する予定があるのか、政府の方針を明確に示されたい。

四 検討過程が非公開であり、かつ、当事者となる自治体等の参加・関与も
ない中での議論の下で災害廃棄物の広域処理が決定されたことにより、災害
廃棄物の処理の受入れに反対する市民はあたかも復興を願っていないかのよ
うな風潮につながっている。ICRPの勧告(Publ.111)でも、現存被ばく
状況における放射線防護においては、正確な記録、透明性及び利害関係者の
関与が重要と指摘しており、当該勧告は日本での復興に役立つよう例外的に
ホームページ上で英語版及び日本語版が共に無償提供されている。それにも
かかわらず、検討過程が非公開であり、かつ、当事者となる自治体等の参加・
関与もない中での議論の下で、政府が災害廃棄物の広域処理を決定・強行す
る理由はどこにあるのか、明確に説明されたい。

五 各検討会の委員の選任はどのように行ったのか。その経過及び理由につ
いて、委員別に具体的に説明されたい。
右質問する。

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<答弁書>

参議院議員福島みずほ君提出災害廃棄物及び放射能除染の処理に係る各検討
会での議事録不作成に関する質問に対する答弁書

一の1について
お尋ねについては事実である。

一の2、3及び5について
お尋ねの災害廃棄物安全評価検討会の検討過程については、議事要旨及び会
議資料を公表することによ
り、公開しているものである。また、同検討会終了後に、毎回報道機関に対
し議事内容について説明を行っている。
第一回から第四回までの同検討会の議事録は、速記録を基に作成したもので
ある。当該速記録は、議事要旨を作成する際の参考とするため、外注して作
成していたが、結果的に当該速記録を参考としなくても議事要旨の作成は可
能であったこと、また、速記録の作成には費用を要したことから、第五回以
降の同検討会においては速記録の作成をやめたものであり、これに伴い、議
事録の作成もやめたものである。これらの方針は、環境省行政文書管理規則
(平成二十三年環境省訓令第三号。以下「規則」という。)第十条に基づき、
担当部局において判断したものである。

一の4及び二の3について
御指摘の「メモ」については、議事要旨を作成する際の参考とした「メモ」
は保存されていない。御指摘の「録音データ」については、第五回から第七
回までの災害廃棄物安全評価検討会、第一回及び第二回環境回復検討会並び
に第一回災害廃棄物安全評価検討会・環境回復検討会合同検討会における
「録音データ」が保存されている。

二の1について
お尋ねについては、環境回復検討会(災害廃棄物安全評価検討会との合同検
討会を含む。以下同じ。)は、これまでに四回開催しており、いずれにおいて
も議事録は作成せず、議事要旨のみを作成した。

二の2について
お尋ねの環境回復検討会の検討過程については、議事要旨及び会議資料を公
表することにより、公開しているものである。また、同検討会終了後に、毎
回報道機関に対し議事内容について説明を行っている。

二の4について
お尋ねについては、規則第十条に基づき、担当部局において判断したもので
ある。

三について
公文書等の管理に関する法律(平成二十一年法律第六十六号)においては、
行政機関における経緯も含めた意思決定に至る過程及び実績が把握できる文
書の作成が求められているものの、議事録の作成までは求められておらず、
災害廃棄物安全評価検討会及び環境回復検討会においては、規則第十条に基
づき議事要旨を作成している。環境省においては、両検討会の検討過程につ
いては、議事要旨及び会議資料を公表することにより、公開しているもので
あり、今後とも、これらを公表することとしている。

四について
お尋ねについては、東日本大震災において発生した膨大な量の災害廃棄物の
処理を迅速に行うためには、広域的な処理を実施する必要があるとの認識の
下、各地方公共団体に対し広域的な処理の実施について協力を求めてきたと
ころであるが、広域的な処理については関係地方公共団体の合意によって実
施されるものである。

五について
災害廃棄物安全評価検討会及び環境回復検討会の委員については、環境省に
おいて、それぞれの検討会の目的に応じて、環境、廃棄物処理、土壌、放射
能等の分野の専門家の中から、実績等を総合的に勘案し、選定したところで
ある。

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