福島みずほのどきどき日記

予算委員会議事録(2012年3月14日)

 委員長(石井一君)
 次に、福島みずほさんの質疑を行います。福島さん。

 福島みずほ君
 原発の再稼働についてお聞きをいたします。
 原子力安全委員長、ストレステストの一次評価だけでは安全性評価としては不十分であるという
ことでよろしいですね。
 
 政府参考人(班目春樹君)
 総合的安全評価というのは、もちろん原子力安全委員会としては一次評価、二次評価までしっかりやっていただきたいと考えてございますので、一次評価だけでは不十分だと考えております。

 福島みずほ君
 一次評価だけでは不十分だとすれば、安全宣言はできないということですね。

 政府参考人(班目春樹君)
 総合的安全評価というもの自体が、安全宣言をするというような目的でやっているものではないというふうに考えてございます。
したがって、総合的安全評価の結果、一次評価、二次評価が終わっても、特に安全宣言を出すということは考えてございません。

 福島みずほ君
 二次評価が電力会社から提出さえされておりません。総理、原子力安全委員会が安全性評価としては不十分だと今言っている状況で、なぜ政治判断ができるんでしょうか。総理に。

 国務大臣(枝野幸男君)
 一次評価とそれから二次評価を含めた総合的な評価ということについては、それぞれ目的や趣旨が違いますので、ただ、その上で、原子力発電所の再稼働については、当時は別の立場でかかわっておりましたが、前内閣
において、ストレステストの一次評価によって、福島のようなことに、福島のような予想を超える地震、津波があった場合でもならないということをしっかりと余裕度の数字を含めて確認をする必要があるということを決めておりますので、その手続について従来御説明をしているところでございます

 福島みずほ君
 班目さん、もう一回、安全性評価は一次テストだけでは不十分だと言ってください

 政府参考人(班目春樹君)
 総合的安全評価というのはまさにこれ継続的にやっていくべきものでございまして、一次評価、二次評価を今回やったとしても、それで終わりではない。もうその後も継続的にやっていただきたいというのが原子力安全委員会の考え方でございます

 福島みずほ君
 安全性評価はストレステストの一次評価だけでは不十分だというのが一貫して原子力安全委員会の答えです。ストレステストの一次評価だけでやっちゃ駄目なんですよ。
総理、なぜこれで、再稼働について安全評価を原子力安全委員会は言っていないときに、なぜ政治判断ができるんですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 もし私の理解が違っていたら班目委員長に御確認いただければというふうに思いますが、原子力発電所の再稼働に向けて、福島のような予想を超える地震、津波があっても福島のような過酷事故に至らないということを確認するための手続としての一次評価と。
 それから、今回の福島事故の一つの教訓として原子力発電所についてこれで絶対安全だということでその後のフォローをしないという安全神話が間違っていたわけでありますから、常に原子力発電所には総体的に安全性についてどこがネックになり得るのかということを日々常に検証し続けていく、そのための手段としての二次評価ということとの目的が違いますので、その目的を踏まえて、原子力発電所の再稼働に当たっては、福島のようなことにならないということで、一次評価を踏まえて対応するということで、前内閣以来そういった手続を決めているところでございまして、この考え方については原子力安全委員会も同じ理解であるというふうに私は承知をしています。

 福島みずほ君
 二次評価をしなければ安全とは言えないというのが、少なくとも原子力安全委員会の立場です。私たちは福島原発事故を経験したわけですから、リスクを考えなくちゃいけない。
再稼働できる状況にはない。いかがですか、総理。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 ちょっと私なりの解釈なんですが、班目委員長のお話は、一次評価をやっても今御指摘のあった二次評価をやっても、それをもって安全だとは言えないと言っていると思うんです。すなわち、安全についての上限を置かないで不断の見直しをしていかなければいけないということがおっしゃっていることでございまして、それと、我々が今ストレステスト一次評価というのは、これは先ほど大臣からお話ありましたとおり、福島のような大きな地震、津波が来たときにどれぐらい炉心損傷に至らないための余裕があるか、裕度があるかということのチェックをしているわけですので、それの問題と、班目委員長のおっしゃっている、常に不断の努力をして、安全性は上限ない中で一次、二次やっても安全とは言えないとおっしゃっているわけですから、そのお話とはちょっと違うんじゃないかと思います。

 福島みずほ君
 私もストレステスト、一次、二次だけでは十分だと思っておりません。班目委員長、ストレステストの第一次で安全性評価としては不十分である。総理、話をすり替えないでくださいよ。第一次ストレステストで安全性宣言は
不十分なんですよ。だとしたら、再稼働できないじゃないですか。

 政府参考人(班目春樹君)
 原子力安全委員会としては、定期検査中のプラントの再稼働について是非の判断をする立場にはございません。しかしながら、原子力安全委員会としては、是非総合的安全評価というのを継続的に続けて安全性を高める努力を促していただきたいというふうに思っております

 福島みずほ君
 原子力安全委員会が再稼働についてオーケーと言っていないんですよ。オーケーと言えないんですよ。で、何で再稼働ができるんですか

 国務大臣(枝野幸男君)
 是非、私の直後に班目委員長にも私の認識で間違いないか確認していただきたいんですが、原子力安全委員会は再稼働についてイエス、ノーということを言う立場にないということをおっしゃっているのであって、これは現在の法制上も、それから原子力安全委員会の機能上もそういうことでございます。
ですから、原子力安全・保安院が、保安院だけにとどまらず外部の有識者の皆さんも含めて、安全性チェックしましたが、その安全性チェックが適切であるのかどうかということについて原子力安全委員会にチェックをしていただいているので、いずれにしろ初めから原子力安全委員会が再稼働の是非を判断する立場ではないということでございます

 福島みずほ君
 そうではなくて、安全性については不十分だと原子力安全委員会が言っているということなんですよ。だとしたら再稼働できないじゃないか、ストレステストの保安院のあれ、私も傍聴に行きました。二人の科学者が反対している中で勝手にまとめたじゃないですか。でたらめな保安院と、そして安全性は不十分だと原子力安全委員会が言っている中でなぜ再稼働ができるのか。総理、不十分じゃないですか。

 委員長(石井一君)
 それではもう一度、経済産業大臣。

 国務大臣(枝野幸男君)
 ですから、私は、先ほど私が前々回にお答えをしたことについて班目委員長も同じような認識だと、先ほどの班目委員長の答弁で安心をいたしましたし、先ほど私が申し上げたことについても是非、目の前にいらっしゃいますから、班目委員長にも確認をしていただければ、私が言っているだけではないと思います。
 その上で、確かに原子力安全・保安院の外部の有識者からの御意見を承るに当たっては、意見は複数ありましたが、そうしたことの付記も含めて、原子力安全・保安院として、こうした意見もあったということも含めて評価をしているものでございます。

 福島みずほ君
 班目委員長にお聞きします。大飯原発については三連動について検討すべきだ、専門委員から意見が大変出ましたね。

 政府参考人(班目春樹君)
 三連動について保安院の方の意見聴取会でいろいろ意見が出ていることは承知してございます。安全委員会の方の審議では三連動の話については特段の質疑はございませんでした。

 福島みずほ君 
 三連動について、総理、この三連動については活断層があるんではないかという議論が起きています。これについての評価が固まっていない段階で再稼働の判断はできないと思いますが、いかがですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 三連動の可能性、それから三連動した場合の想定される地震の揺れの最大値については、現在、専門家において改めて確認検査をしていただいています。
 その上で、ストレステストについてはまさに裕度を測っているものでございますので、その検討が終わった上でどれぐらいの裕度になるのか、つまりそれが今の想定よりも大きければ当然裕度は小さくなるわけでございますし、もし終わっていない場合であっても、終わっていない場合には最大限、可能性のある最大限の数値を取った場合でも裕度がどうなるのかというようなことについてはきちっと確認をした上で対応したいと思っています。

 福島みずほ君
 この点の決着が付かない限り再稼働の判断はできないということでよろしいですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 今申し上げたとおり、これはまさに専門家の皆さんに御評価をしていただかないと、私も三連動で最大どれぐらいの揺れになるのかということは何とも申し上げられませんので、全てのチェック、確認が終わるか、少なくともどんなに三連動があった場合でもこれぐらいの揺れにしかならないということについて専門的に確認できるか、どちらかが必要だと思っています

 福島みずほ君
 原子力安全委員会が安全性としては不十分だと言っている中で、政治判断はできない、再稼働の政治判断はできないというふうに思います。
 原発の再稼働について、地元の了承が必要と言われていますが、地元とはどこの範囲でしょうか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 やっぱりこの地元の御理解ということについて何をもって理解とするのか、それからどの範囲をもって地元とするのか、これ機械的にできる問題ではないと思っておりますので、まさにそこは政治的に責任を持って判断をさせていただきたいと思います

 福島みずほ君
 玄海原発は佐賀県だけでしょうか、伊方原発はどの範囲でしょうか、大分は入るんでしょうか、高知は入ります、岡山は入りますか。そして、浜岡原発はどの範囲でしょうか。お答えください

 国務大臣(枝野幸男君)
 申し上げておりますとおり、機械的に判断できるものではないと思っております。

 福島みずほ君
 地元といっても、例えば玄海原発、福岡市は五十キロ圏内なんですよ。これ入りますか、地元に。

 国務大臣(枝野幸男君)
 何をもって理解と判断できるかということを含めて機械的に判断できることではないと思っておりますので、これは政治的にしっかりと責任を持って判断はいたします。

 福島みずほ君
 滋賀県は大飯原発についての私は利害関係県だと思います。約五十キロです。どうですか。

 国務大臣(枝野幸男君)
 繰り返しになりますが、機械的に判断できることではなくて、地元の皆さんを始めとする国民の皆さんの一定の理解が得られているということを政治的にしっかりと判断いたします。

 福島みずほ君
 今日こんな答弁だったら駄目ですよ。周囲で心配している地元は意見の表明ができないじゃないですか。地元の範囲を勝手に国が決めるなと言いたいですよ。
 SPEEDIについてお聞きをします。
 十の十八乗、福島の過酷事故が起きたのと同じセシウム、十の十八乗で計算をしてほしい、何度も文科省に言っていますが、これは出してくれません。これ出さないと、地元の範囲だって分からないじゃないですか。

 国務大臣(平野博文君)
 福島先生の御質問は、十の十八乗に乗じてSPEEDIで出しなさいと、こういうことですが、これは地元の自治体の、それぞれの自治体の要請に応じてするものでございます。

 福島みずほ君
 百二十億、SPEEDIは使っているんですよ、税金。何で国会議員の要請で十の十八乗、福島と同じ過酷事故の、どうなるというの出ないんですか。それ出したら、地元が広がって、みんなが嫌がるからじゃないですか。出してくださいよ。

 国務大臣(平野博文君)
 同じように申し上げますが、自治体の要請に基づいてこれは出すものでございますから、その要請に基づいて文科省としては考えていきたいと思います。

 福島みずほ君
 国会が言ってなぜ出さないんですか。(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 静粛に願います。

 国務大臣(平野博文君)
 何回も申し上げますが、私は、今日までのSPEEDIの運用等々につきましては、地元の自治体の要請に基づいて出すものでございます。

 福島みずほ君
 地元の範囲が分からないんですよ。滋賀県は出してほしいと言っています。
 国会で、この予算委員会で、十の十八乗、SPEEDIの計算をするよう要請をいたします。

 委員長(石井一君)
 それでは、ただいまの御要請に関しましては後刻理事会で協議をさせていただきます

 福島みずほ君
 瓦れきの問題が問題になっておりますが、災害廃棄物安全評価検討会、第四回目まで議事録がありますが、五回目以降議事録が作成されておりません。メモと電子データ、出してください。大事な問題です

 国務大臣(細野豪志君)
 この議事の中身につきましては、環境省の行政文書管理規則第十条というのがございまして、その中で、議事概要又は議事録という形になっております。
 一回目から四回目は確かに議事録を取っておりましたので公開をしておりますが、それ以降、議事録ということではなくて議事概要ということで公開をしております。
 もうこれは、余りいろいろとここで公開するしないというよりは全面公開をした方がいいというふうに考えますので、次回以降、会議自体をオープンでやりたいというふうに考えております。

 福島みずほ君
 違うんです。瓦れき処理は大事な問題で、みんなどんな議論があったか知りたいんです。議事要旨だと中身が分からないんですよ。
 せめて電子データかメモを出してください。

 国務大臣(細野豪志君)
 議事要旨はかなりきちっと公開をしております。是非御理解をいただきたいのは、これから全部しっかり公開をいたしますし、隠すようなものでも何でもないんです。
 ですから、是非御理解をいただきたいんですけど、今、私どもこの広域処理やっておりまして、廃棄物・リサイクル部というところなんですが、本当に不眠不休でやっております。もう本当にそれは大変な仕事をしておるんですね。その中で、とにかく前向いて進めさせたいものですから、その仕事をしっかりさせていただきたいというふうに思っております。

 福島みずほ君
 四回目まであるのに、五回目からないんですよ。瓦れき処理についてどんな議論が審議会であったのか、知らせてほしいと思いますよ。やっぱり瓦れき処理ってセンシティブで、みんな知りたいんですよ、どんな議論があったか。
 五回目以降からないんですよ、これ、議事要旨しか。これだと分からないんです。
だから、電子データかメモを出してくださるよう要求いたします。

 委員長(石井一君)
 この件につきましても理事会で協議させていただきます。

 福島みずほ君
 終わります。

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