福島みずほのどきどき日記

参議院予算委員会議事録(2012年3月30日)

 福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 亀井静香代表が消費税増税法案に強く反対をしています。総理、どう考えますか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 亀井代表とは、せんだってもお会いをしたときに、その消費税をめぐる議論もありました。昨日二時間のお話をしたときにも御意見はちょうだいをいたしました。
 残念ながら消費税については意見の一致を見ることはできなかったということでございます。大変残念に思っております。

 福島みずほ君
 衆議院選挙後に成立した政権での三党合意があります。私と亀井さんと鳩山さんで合意をしました。現行の消費税五%は据え置くとし、今回の選挙において負託された政権担当中において歳出の見直し等の努力を最大限行い、税率の引上げは行わないとあります。
 この三党合意に本日閣議決定した法案は明確に反すると考えますが、いかがですか。総理と自見大臣、お願いします。(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 それじゃ、まず、どうぞ。
 岡田副総理。

 国務大臣(岡田克也君)
 私は当時幹事長をやりまして、各党党首もおられましたが、幹事長間でこれ数日間議論してこの三党合意を作り上げたものでございます。そのベースになっているのは、我々、二〇〇九年のマニフェストでございます。
そこに書かれたことを委員お読みいただいたとおりかと思いますが、そのことは、任期内に引上げの決定を行わないということを含むものではございません。

 福島みずほ君
 総理と自見大臣。

 委員長(石井一君)
 それじゃ、野田内閣総理大臣。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 歳出削減に懸命に取り組むということは、それはまさにそのとおりで、今もやらなければいけないと思っています。
 これまでもやってまいりました。これからもやってまいります。一方で、消費税引き上げる際にはその前に国民に信を問うということでございますので、そういう理解を国民の皆様にいただけるように頑張っていきたいと思います。

 委員長(石井一君)
 次に、国民新党、自見金融大臣
 
 国務大臣(自見庄三郎君)
 今さっきからの質問でございますが、今回、三党合意、福島党首は党首としてやられたんでございましょうが、私は当時、国民新党の政調会長でございまして、直嶋民主党政調会長、また社民党の阿部知子さんですか、政調会長と、それこそ大変、選挙の四日前ぐらい、一週間ぐらい前にあの三党合意の基本ができたわけでございます。
選挙、六つ公約があったと思っています。その一つが、確かに今、先生が言ったような消費税の問題もございましたし、また、その中の一つが、御存じのように郵政民営化の見直しという項目があって、選挙をさせていただいたわけでございます。
 今、さっきから話を私しておりますけれども、亀井静香さんというのは大変声が大きくて迫力のある人でございますが、そういった意味で、おとつい民主党の政調会長が正式に国民新党の本部の方に来られまして、民主党としては決めたから、是非連立の国民新党として、いろいろ状況の変化もあるので、ひとつしっかり考えていただきたいということでございまして。
 昨日、朝七時半からか八時だったと思いますが、それから昼間一時間、そして七時から十一時まで議論を、その間二時間、亀井党首は中座されましたけれども、結局八人のうち六人が連立、今日、離脱すべきでないと。それから、この法律の署名すべきだということは、八人中六人でございますから、民主的政党としてそういうふうに従わさせていただいたわけでございます。(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 まあ、片道ですから許してやってください。福島みずほさん。(発言する者あり)
それじゃ、自見金融大臣、三党合意に違反していないかということについての御見解を願います。

 国務大臣(自見庄三郎君)
 三党合意は基本的に、やはり国民お一人お一人を大事にするということでございましたから、私は、基本的に郵便局がずたずたになって、今……(発言する者あり)
いやいや、これは我が党の公約でございまして、一番大事な公約でございまして、それは福島党首もよく御存じだと思いますが、そういった意味で、やはり軽重を判断するのは一見、大変きついときは政党ございますが、やはり我が党としては郵政改革を一丁目一番地としてより比重を置いたということだろうというふうに私は想像いたしております。(発言する者あり)
 
 委員長(石井一君)
 速記を止めて。

 〔速記中止〕

 委員長(石井一君)
 速記を起こしてください。
 自見金融大臣。

 国務大臣(自見庄三郎君)
 三党合意は、次の選挙をもし勝たせていただければ、選挙の前でしたから、期間中は消費税を上げない。しかし、鳩山総理も、消費税そのものについて論議をすることは決して禁止をしていないということを何度も何度も国会でも言っておられましたので、今度は、法律で出しても実際上げるのは二〇一四年でございますから、今の期が終わってからと、そういったことを何度も野田総理も答弁しておられますが、我々もそういう論議をし、またそういった意味で、私は三党合意の基本的な精神には反していないというふうに私は思っております。
 
 福島みずほ君
 三党合意は選挙が終わって連立政権をつくるときに命懸けでつくりました。これははっきり税率の引上げは行わないとしているんですよ。議論をしないということではなくて、税率の引上げは行わない。でも、本日、閣議決定をして、法案作って、上げるわけでしょう。
 これ、明確に三党合意に反すると思いますが、総理、どうですか。総理。

 国務大臣(岡田克也君)
 先ほど答弁をいたしましたが、期間内に引上げをしないということは、引上げをすることを決定しないということではございません。

 福島みずほ君
 そんなの全く詭弁ですよ。消費税を引き上げないというのは、法律を作って成立をしたら、消費税増税が決まるんですよ。法律はそういうものじゃないですか。それを作るという議論まで封殺はしません。でも、法案を提案し、成立させるということは、この三党合意に反するじゃないですか

 国務大臣(岡田克也君)
 私は幹事長として責任を持って、御党の幹事長も含めて三人で議論をいたしました。まあ委員の解釈は一つの解釈かと思いますが、そういう解釈で統一したわけではございません。
 社民党はもう既に連立も離れておられますので……(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 静粛に、静粛に。

 国務大臣(岡田克也君)
 連立についての合意についての解釈は、我々与党にお任せいただきたいと思います

 福島みずほ君
 ふざけるなと言いたいですよ。
 私たちは確かに連立を離脱をしました。しかし、命懸けで合意をつくり、それは国民に対する約束じゃないですか。これから法案作って成立させるのに、引上げしないと言ったこと、これ国民への約束ですよ。連立与党も踏みにじり、国民も踏みにじっている。
 総理、どうですか。(発言する者あり

 委員長(石井一君)
 静粛に願います。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 議論をした上で、そして国民生活を考えて、社会保障とそして将来の財政を考えたときに、あの意思決定をしました。
 ただし、これは三党合意と同じように、自分たちの任期中に引上げをするわけではございません。 
 意思決定はしても、国民の御負担を仰ぐのは二〇一四年の四月からでございますので、我々の任期中に御負担をお願いするわけではございません。
 そのことを、今連立を組んでいる人たちの間では合意ができているということでございます。

 福島みずほ君
 選挙において負託された政権担当中において税率の引上げは行わないんですよ。 
 総理は今ばく進しているじゃないですか、消費税増税のために。明確にこれ反していますよ、いかがですか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 ばく進しているか一歩一歩進んでいるか分かりませんけれども、先ほど申し上げたような解釈の下で丁寧に議論を進めさせていただきたいと思います。

 福島みずほ君
 それ、国民だましているんですよ。約束したことと違うじゃないですか。選挙やって問うべきですよ。この政権期間中は、負託された段階ではやらないと言っているんですよ。法案作れば、それは引き上げるということじゃないですか。詭弁もいいかげんにしてください。総理。
(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 ちょっと静粛に願います。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 詭弁ではありません。

 福島みずほ君
 私も亀井代表も変わっていません。変質したのは、変わったのは政権の側ではないですか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 解釈の違いだと思います。変わっていません。

 福島みずほ君
 明確に変わっているじゃないですか。
 自見さん、どうですか。(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 ちょっと騒々しいですから、御静粛に願います。

 国務大臣(自見庄三郎君)
 いろいろな人の解釈の仕方はあろうと思いますが、私は、郵政民営化の小泉さんがしたとき自分の信念を通したわけでございますから、やはり今回も大きな信念はきちっと通したというふうに私は政治家として自分で思っております。

 福島みずほ君
 国民との約束をほごにして国民が政治を信頼するとお思いでしょうか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 国民の生活のために決断をすることは国民に理解をしてもらえると思います。

 福島みずほ君
 社会保障が大事とか分かりますが、選挙をやり、そこで約束したことと違う方針を取っているじゃないですか。違う方針を取ったと明確に言うべきじゃないですか

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 違う方針は取っていません。マニフェストには書いてございませんでした。
ただし、認識としては、歳出削減を徹底しながら、財源をつくりながら様々なことをやろうとしました。消費税には触れていませんでしたけれども、あえて言うなら……(発言する者あり)

 委員長(石井一君)
 静粛に、静粛に。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 消費税を引き上げる前には国民の信を問う、これはコンセンサスだったと思います。したがって、次の、私どもはこれは選挙いつになるか分かりませんが、当然この消費税の問題については御説明をしながら納得をいただくように努力をするということでございます

 福島みずほ君
 マニフェストではなくて、三党合意はスーパーマニフェストですよ。この任期中は消費税は引き上げないと決めたわけじゃないですか。にもかかわらず、それを何で変えるのかですよ、選挙なくして。法案を成立させた後に問うのであれば、それはこの合意、国民に対する一つの約束違反じゃないですか

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 マニフェストとスーパーマニフェストと違いがあるとは思っていません。国民の皆様にお約束したことは大事であります。だけど、今、連立を組んでいる人たちの間で解釈が一致しているわけでございますので、そこは是非御理解いただきたいと思います。

 福島みずほ君
 亀井代表と明確に意識が違っているじゃないですか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 党内の意思決定がどうなっているか、これは公党の中でのこの話で私は分かりません。亀井代表からは、消費税以外の部分はサポートする気持ちがあるけれどもというお話ございました。ただ、連立を解消したい、私は維持しましょう、そこは平行線で終わっていますので、そのことについては、それはもう国民新党の中の意思決定がどうなるかということの問題だと思います。

 福島みずほ君
 私も亀井代表も変わっていません。消費税を上げるべきではない、約束したとおりにすべきだ、それは変わっておりません。変わったのは政権の側じゃないですか。そのことをきちっと認めるべきですよ。あるいは、これを出すのをやめるべきですよ。どっちか。どうですか。

 内閣総理大臣(野田佳彦君)
 出すのをやめるということはありません。

 福島みずほ君
 では、国民に約束したことはほごにするんですか。上げる前に信を問うべきじゃないですか。

 国務大臣(岡田克也君)
 先ほどから議論が続いておりますが、考え方が違うわけです。それを一方的な解釈に基づいて責めるというやり方が私は正しいとは思いません。しかも、委員は既に連立を離れておられるわけですから、三党合意、連立のときの合意の解釈は我々にお任せいただきたいと思います。

 委員長(石井一君)
 あのね、場内が騒々しい。
 今日は中継をやっておりませんから、まあまあ多少大目に見ますが、今度やるときにこれだけ騒がしかったら、これぐらい重要な議論を国民は注視して見ると思うんですよ。そのときに、そっちの声の方が大きくてこっちの声が消されてしまうということは許しません。
 今後、そのときには退場を命ずることもありますから、これを警告いたしまして、福島みずほさん。

 福島みずほ君
 岡田さんの言い方はひどいですよ。三党合意を無視して、鳩山さんが辺野古に基地を造らないと言ったにもかかわらず日米共同声明でやったから、社民党は、私は署名を拒否し、連立を離脱せざるを得なかったんですよ。
私は変わっていません。社民党は変わっていません。亀井さんの消費税増税反対も、私も変わっていません。変わったのは政権の側じゃないですか

 国務大臣(岡田克也君)
 三党合意のときにいろいろ時間を掛けて議論いたしました。県外とか国外という表現はその中に、三党合意の中に書きませんでした。書くべきだという社民党の御主張もありましたが、議論した結果、これは避けようということにしたわけでございます。委員のお話は、そういう経緯を無視していると思います。

 福島みずほ君
 沖縄県民の負担軽減のために、米軍の再編については見直す方向で検討するとやり、鳩山総理が国外、県外と言い、辺野古に基地を造らない、海を埋め立てないと言いました。そのことに政権が背いたから私たちは離脱をしたんです。どっちが背いたんでしょうか、どっちが変わらなかったんでしょうか。明確じゃないですか。
この消費税の議論だって同じです。税率の引上げは行わない、これは三党間の約束であると同時に国民に対する約束です。国民に対する約束をほごにするから私は亀井代表が怒ったんだと思います。どっちに筋があるか。国民を裏切り続けて成立する政権があるとは思いません。
 連立与党を裏切り、国民を裏切る、そんな消費税増税を許さない。そのことを申し上げ、私の質問を終わります

 委員長(石井一君)
 以上で福島みずほさん、社会民主党・護憲連合の質疑は終了いたしました。
(拍手)

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