年金問題の三つの問題点
2007 / 06 / 19 ( Tue )
参議院の厚生労働委員会。
参議院の外交防衛委員会で、イラク特別措置法改正法案を与党が強行採決。
さらに文教科学委員会で、教育三法(例えば、学校の先生の10年間の免許更新制を導入するなど)改正法案を強行採決。
一日のうちに、たて続けに強行採決。

もう、強行採決のオンパレード。
時間がくれば遮断機をおろすように強行採決をしていく。

また、衆議院の厚生労働委員会で強行採決に反対した民主党の内山議員を登院停止にした。強行採決をした方が問題ではないか。

数の論理で何でもやれるというのは問題である。



夜は、セクシュアルマイノリティーの若者と交流。
HIVやエイズの情報を提供するNGOのオープンスペースを訪問。



年金問題に今、どっぷりつかって毎日質問をしている。

一言で言えば国民の痛みがわかっていないということである。
年金の保険料を払い、全く何の落ち度がないにもかかわらず、「記録がない」、「領収書がない」ということで拒絶される人の痛みが全く分かっていないのである。


三つの段階の問題がある。
まず第一に、手書きのときの問題である。

第二に、1980年代、コンピューターに入力するときの問題がある。

委員会で質問をしたが、台帳は漢字で書いてあって、それをコンピューターでカナに入力するときに、「本人に確認のしようがない」として、読み方の確認をしていないことを平然と答弁をした。

日本人の名前は、アルファベットではないし、また、名前の漢字の読み方は難しい。
勝手に読んだら間違えて、一致しなくなることは当然である。
まさに年金記録を本人が結びつかなくなる。

1430万件の未入力の年金記録と36万件の未入力船員記録の存在もある。
入力していないのであるから、間違いも大変起きやすくなる。
支給されなかった人や給付が少なかった人はどう救済をされるのだろう。
「あの時、年金があれば」と思う人もあるだろう。

6月19日(火)に質問をしても、答弁は「入力をするかどうか検討をする」というもので、全くひどい。まず入力をすべきではないか。


第三に、10年前に基礎年金番号を導入するときの問題がある。
このときにきちんとキャンペーンをし、通知のときにみんなに年金記録のチェックを徹底してもらうべきだったのである。

また、この10年間受給者については、コンピューターの照合すらもしていない。おまけに旧台帳も捨てている。

これは昭和17年から昭和29年までの台帳で、社会保険庁の書類保存の規程では、「永年保存」とされていたものを、平成12年1月に、民間の倉庫、ワンビシアーカイブズに移動するときに、捨てているのである。

マイクロフィルム化しているから大丈夫というが、マイクロフィルムは非常に読みにくい。
取り損なっているものもあるかもしれない。
旧台帳は国民の非常に重要な記録で、2つとないものなのになぜ捨てるのか。

「マイクロフィルムにしているから」と厚生労働大臣は答弁する。しかし、これもおかしい。
マイクロフィルムにしていたのは、1980年代の話。その後、20年近く、ちゃーんと紙台帳で保管をしていたのである。なぜか。紙台帳が一番確かなもので、大事なものだったからである。
「マイクロフィルム化しているので大丈夫」ではなく、マイクロフィルム化した後も、大丈夫ではないから紙台帳を保管していたが、平成12年1月、記録を引越しさせるときに、旧台帳はかさばるから捨てたのである。

年金の支給は「申請主義」であり、申請をしてきた人に、「時効です」「記録がありません」と言って、窓口で追い返すことしかしてこなかったのではないか。

社保庁は、年金の保険料を集めることには熱心だけれども、きちんと払う意識があまりに薄かったのである。
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