福島みずほのどきどき日記

たちかぜ自衛官いじめ自殺死、完全勝訴

護衛艦さわぎりに勤務していた21歳の自衛官が、1999年11月4日、いじめによる自殺をしました。彼が、宮崎出身だったということから、県議会議員を通じてそのことについて遺族から相談を受け、国会で質問をしました。この自衛官の自殺について、報告書が出されました。
遺族は、それに納得をせず、裁判を提訴しました。
判決は、いじめによる自殺をしっかり認定をしました。
彼のお母さんと一緒に、防衛省に行って、自衛官のいじめによる自殺等をなくしてほしいと要請をした時のことを忘れることができません。
いじめ自殺死について、なんとしてもなくそう、命が大事だという気迫が、対応してくれた役人からは感ずることができませんでした。
彼のお母さんは、怒り、また涙を流していました。

相談窓口はあるのですが、自衛隊と関係があるところであり、第三者機関として、いじめやセクシャルハラスメンの問題をきちんと解決できず所ではありません。

北海道の女性自衛官が、自衛隊の中で、セクシャルハラスメントを受けたとして、訴え、裁判を提訴しました。このケースも、たくさんの人が支援をし、裁判で勝訴しました。
事実がしっかり認められても、なかなか変わっていきません。
その女性と一緒に、やはり防衛省に交渉に行きました。
どうやってセクシャルハラスメントをなくすかについて、しっかりした提言を聞くことができなかったと思います。

上命下服の中でのいじめやセクシャルハラスメントはとりわけ耐え難いものだと思います。

今日、海上自衛隊の護衛艦たちかぜの1等海士だった当時21歳だった男性の自殺は、先輩のいじめが原因だったとして東京高裁は、損害賠償請求を認めました。裁判長は上司が適切に先輩を指導していれば自殺は回避できたと国の責任をしっかり認めたのです。

多くの支援者の皆さんの、たくさんの努力に、支えられた裁判です。
今日も、法廷にも、議員会館で開かれた集まりにも、全国から、実にたくさんの人たちが集まってきました。亡くなった自衛官の故郷である栃木や一審の裁判が行われた神奈川をはじめとして全国からたくさんの支援者のみなさんが来られていました。

このケースは、先輩が、多数回に及んで、亡くなった自衛官に対して平手や拳で顔や頭を横殴したり、足で蹴ったり、関節技をかけるなどの暴行をし、私物のエアガン等を用いてBB弾を撃ちつけると言う暴行を加えていたものです。ひどい話です。
さらに合計8万円から9万円を恐喝していました。

また、極めて問題なのは、証拠の隠匿です。
太刀風の乗組員を対象に行われた艦内生活実態アンケートの原本があったにもかかわらず、情報公開請求にされても、保管していた横須賀地方総監部監察官は、本件アンケートは廃棄済みであり保管していないとの回答または本件アンケートは用済み後廃棄するものとされているとの回答をして、隠匿をしたのです。

さらに、分隊長が艦長からの命により乗組員から事情聴取を行い、その結果を艦長に報告するために作成されたメモが存在していたにもかかわらず、保管していた当時のたちかぜの艦長は、隠匿をしたのです。

アンケートやメモのことを、告発をしてくれた人がいたので、これらのことが明らかになりました。

隠匿をし続けて、真実が表に出ないようにしたことについて、怒りが湧いてきます。

秘密保護法の議論の時に、大事な情報を隠して表に出さないことが大問題となりましたが、当時たちかぜのこのアンケートなどの隠匿も問題とされました。

いじめ自殺死が、勇気ある内部告発によって、明らかになったのです。

亡くなった自衛官のお父さんは、裁判の途中でなくなってしまいました。
今日、お母さんとお姉さんは、涙を流していました。
全面勝訴の判決が出て、お母さんは、ようやく前に歩いていけると言っていました。
自殺をした直後は、遊興によって自殺をしたのだなどと全く根拠のない誹謗中傷が言われていたと言われています。今回の全面勝訴の判決によって、亡くなった自衛官の名誉も回復できました。

しかし、亡くなった人は、全面勝訴判決によっても、帰ってくるわけではありません。

自衛官の自殺は、他の職場と違って多いと言われています。また、イラクから帰ってきた自衛隊の自殺も多いとされています。
いじめによる自殺や、セクシャルハラスメントをなくすために、私は自衛官オンブズマンが必要だと考えています。
自衛隊の中のいじめや、セクシャルハラスメント、パワハラの問題などにしっかりこれからも取り組んでいきます。

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