福島みずほのどきどき日記

9月9日 瑞浪超深地層研究所を視察

9月9日(火)岐阜県にある瑞浪超深地層研究所を視察

5月24日、北海道の幌延に行きました。ここも地層研究所です。幌延に行ったのだから、瑞浪にも行き、しっかり高レベル放射性廃棄物がどのように処分されるのか研究をしているところをしっかり視察をしたいと思いました。

幌延の場合も瑞浪の場合にも、地元の皆さんに大変お世話になりました。今回、瑞浪でも、地元でこの問題に取り組んでいる市民のみなさんたちと意見交換を行いました。長い間の動きや闘いをきちっと説明をしていただいて、大変有益でした。心から感謝をいたします

質問主意書を出し予算を聞きました。答弁書によれば、幌延深地層研究センターについては、同センターが事業を開始した2000年から2013年度までの間における研究費及び事業費の総額は約395億6,000万円です。また、東濃地科学センターについて、同センターの超深地層研究所事業を開始した1996年度から2013年度までの間における研究費及び事業費の総額は約488億3,000万円です。

まず、第一に、見学をした印象は、地下水との戦いであるということです。
幌延もそうでしたが、瑞浪は、その名前の通り、水が豊かで、地下を水が流れていました。地下水との戦いに、かなりのエネルギーを使わなければなりません。幌延も、瑞浪も、出てきてしまった大量の地下水を、処理して川に流しています。その手間暇だけでなく、費用もかかります。地層処分をするにあたって、水との戦いにエネルギーを割かなければならないということが大問題です。

これも質問主意書で、聞きました。幌延深地層研究センター及び東濃地科学センターにおける地下施設工事に伴い発生する排水について、2013年度における一日当たりの平均排出量は、それぞれ、幌延深地層研究センターにおいて約229立方メートルであり、東濃地科学センターにおいて約833立方メートルです。

掘れば、地下水が出てくる。
幌延も大量に水が出ていますが、瑞浪は、幌延の4倍くらい水が出ています。
ですから、幌延も瑞浪も、じめじめしめていて、凍って、どうやって水を止めるかに多大なエネルギーを割いています。
日本は、地震が多いというのも大問題ですが、地層処分をするにあたって水が大量に出てくることをどう考えるかということも大問題です。このように水が出るのであれば、キャスクをはじめ様々なものが腐食をしていくことが考えられます。想像していた以上に早く高レベル廃棄物を包んでいるものが腐食をしてしまうのではないでしょうか。またベントナイトもドロドロになってしまうのではないかと危惧を感じます。

地下水との戦いを強いられる、あまりに早く腐食していくのではないかということに関しては、日本は他の国とは違う極めて大きな問題です。
日本各地で、地層処分をすることは、根本的に問題があると言うことを考えています。

第二に、その地層処分をすることの中身です。
幌延でも、瑞浪でも、人工バリアと天然バリアという言葉を聞きました。
人工バリアをするけれども、最終的には地層処分と言う天然バリヤーを使うというものです。しかし、天然バリアなど効くのでしょうか。人工バリアがするけれども、後は自然に任せるというものです。しかし、これは後は野となれ山となれというふうに聞こえます。天然バリアなどありえません。

人工バリアとは、ガラス固化体、オーバパック、緩衝材の総称をいいます。使用済み核燃料の再処理によって発生する高レベル放射性廃液は、ガラス原料と混ぜて加熱・溶融し、ステンレス容器に注入固化し、ガラス固化体とします。

日本で、このガラス固化体の技術は、失敗を続け、全く成功をしていません。一体いつガラス固化体ができるようになるのでしょうか。そのこともそもそも問題です。またガラス固化体で、どれほど放射性物質を閉じ込めることができるのかという問題ももちろんあります。

日本原子力研究開発機構地層処分研究開発部門のパンフレットには、
次のように書かれています。

「地層処分とは、地層が持っている物質を閉じ込める能力を利用し、人工的なバリアと組み合わせた多重の防護機能によって、高レベル放射性廃棄物を長期にわたって安全に人間の生活環境から隔離しようとするものです。」

地層が持っている物質を閉じ込める能力を天然バリアとし、人工的なバリアと組み合わせるということですが、人工的なバリアが一体何年ぐらいもつのでしょうか。また、天然バリアというけれども、地下水が豊富に流れる中で、むしろ天然の条件は放射性物質が漏れる方向に作用すると考えます。

地層処分の天然バリアで最後はブロックするという考え方が大変危険ではないでしょうか。

質問主意書で、「政府は、国内の高レベル放射性廃棄物の最終処分場では、どのぐらいの期間にわたって管理すると想定しているのか。
フィンランドにあるオンカロでは、少なくとも10万年以上管理すると考えられていると言われているが、日本における管理のための設備について、政府の見解を明らかにされたい。」と質問をした。

政府の答弁は、「我が国では、フィンランドと同様、長期間の管理を必要としない方法であって、地下深くの安定した岩盤に放射性廃棄物を閉じ込める方法である地層処分を行うことを目指している。」というものです。

フィンランドと同様というのはわかりませんが、政府の答弁が、「長期間の管理を必要としない方法であって、地下深くの安定した岩盤に放射性廃棄物を閉じ込める方法である地層処分を行う」としていることが大問題ではないでしょうか。
高レベル放射性廃棄物は、極めて長い間、10万年、場合によっては100万年管理しなければならないと言われています。漏れてはならないのです。

しかし、日本の考え方は、地下深くの安定した岩盤に閉じ込めるので、長期間の管理を必要としないとしているわけです。そもそも安定した岩盤ということ自体日本ではありえるでしょうか。
日本の高レベル放射性廃棄物の管理の仕方が長期間の管理をしないという点が大問題です。

実際、幌延の問題に取り組む北海道の人たちと行政交渉をしたときに、「キャスクは何年持つのか」という質問に対して、「1000年持つのでしょうか」という自信のない答えでした。1000年持つのか、何百年しかもたないかもしれない。腐食は、何十年単位で起きるかもしれない。

後は野となれ山となれということではないでしょうか。

このような考え方は、放射性廃棄物についての日本の考え方に共通しているものがあると考えます。

「海に流せば、稀釈をされる。空にまけば、薄まる。」
また、1キログラム8000ベクレル以上の特定廃棄物の処分に関して茨城県の高萩と、栃木県の矢板に行ってきました。矢板では高萩でも大反対運動が起こりました。栃木県では現在、政府は塩谷を指定をしています。

もちろん高レベル放射性廃棄物と、特定廃棄物の処分は違うものです。

特定廃棄物の処分は、コンクリートを二重にして、そこに土嚢で入れ、地表を土でおおってしまうというものです。
コンクリートが一体どれぐらいもつのでしょうか、説明では100年、200年という話がありました。
しかし、いずれもこれまた地下水の豊かなところ。コンクリートのひび割れなどは、何十年間で起きるのではないでしょうか。

放射性廃棄物の処分の方法を、地層処分にし、漏れることも前提としながら、放射性物質の量が減るので、何とかなると考えているようです。しかし、放射性廃棄物の管理は、そんなに甘いものではないと考えます。

長期間完璧に管理することを考えていない日本の処分方法は、大問題であり、安心などできません。

地下深く掘ったらどうなるかという研究で、あるいは地層処分をしたらどうなるかという研究をこれからやるというレベルで、日本の原発は、たくさんのゴミを出しています。

核のゴミの処分方法は、確立されていません。また、指摘したように多くの問題点がある中で、これ以上核のゴミを増やすことができません。

原発再稼働して、これ以上核のゴミを増やしてはなりません。

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