福島みずほのどきどき日記

熊本市動物愛護センター訪問

熊本市動物愛護センターを11月29日訪問しました。対応して下さった所長さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。心から感謝をしています。
 犬や猫に対する、所長をはじめ、スタッフの皆さんの愛情をとても強く感じました。犬猫殺処分ゼロを目指して、そしてそれだけではなく一人ひとりの皆さんが犬や猫に寄り添い、心を砕いて育て、面倒をみているという事に心打たれました。また、犬猫殺処分ゼロも長年の時間をかけ、また当たり前ですが、行政だけではなく、NGOの皆さん達や多くの皆さん達の大変な努力で実現していることを痛感しました。
また、犬猫殺処分ゼロを目指し、譲渡会を積極的に行うというだけではなく、学校に出かけ、子どもたちに、犬や猫のことを話すことを始め、啓発にも心を砕いていらっしゃいました。出口だけではなく入口も大事、犬や猫と一緒に生きるとはどういうことかということを小さい時から理解してもらうということにも大変な努力をしています。
 獣医師さんが10名いらっしゃるということも大変心強いです。事務職員4名、業務職11名です。
 トリマーの人が、丁寧に犬の世話をして、見違えるような犬になっていました。レントゲン室もあって、怪我をして運び込まれた動物たちが、骨折の状況や様々な状況を把握できるようになっていました。治療にも力を入れています。
 熊本市動物愛護センターは、働く人たちが、犬猫の殺処分をしたくないという思いを切実に持っているということから、それを実現するべく大変な努力をしてきました。
2001年4月、犬の告示期間を「1週間」から「10日から2週間」に延長をしました。
そして2002年1月、熊本市動物愛護推進協議会を設立し、殺処分ゼロを目指すことにします。安易な犬猫の引き取りを依頼する人への説得を本格化していきます。飼い主責任の徹底です。
2002年4月に動物愛護センターに名称を変更し、成犬譲渡マニュアル化をします。告示文書を写真入りに変更して、譲り受けてくれる人が来てくれるように努力をします。2002年の12月に迷い犬情報を市のホームページに掲載をします。
 2006年4月に、安易な犬猫の引き取り依頼者への説得をさらに強化をし、また、地域猫活動を開始します。「所有者の判明しない猫の引き取り」について、「所有者がいないことが明確に確認できなければ引き取れない」こととしました。2006年8月には、譲渡前講習会を開始します。
そして2007年1月には、ガス(CO2)による殺処分を中止します。2009年3月、同年度の殺処分数を犬1頭、猫6頭に激減させます。動物看護師やトリマー資格を持つ嘱託職員の配置を開始します。
 2012年6月「熊本市動物愛護及び管理に関する条例」が施行になります。また2013年5月31日には、災害時の動物救援活動に関する協定を締結します。
 2014年3月、譲渡専用及び動物愛護の拠点となる愛護棟が完成します。この譲渡専用及び動物愛護の拠点となる愛後棟が、現在大変重要な役割を果たしています。4月には動物看護師やトリマー資格を持つ嘱託職員5名を雇用します。
 2007年1月にガスによる殺傷分を中止したというのは大変大きいです。実際にその仕組みを見させてもらいました。犬や猫を追い立てていく通路があって、いわゆるガス室があります。そこで安楽死ではなく、爪を立てたり、鳴く動物がいて、苦しむことがあったと聞きました。
 私は、ポーランドのアイシュビッツに行き、実際、追い立てていく通路があり、その先にガス室があって、多くの人が虐殺されたガス室の中に入りました。部屋と設備を見て、そのことを思い出しました。
 犬猫殺処分ゼロを目指す取り組みは、大変敬意に値します。
 もう一つ印象的だったのは、熊本市動物愛護推進協議会を作って、議論をし、力を合わせていることです。そのことが素晴らしく、だからこそ実現できていると思います。
 動物愛護推進員は、熊本県獣医師会熊本市支部、がんばれ動物クラブ、熊本の動物愛護を考える会、熊本盲導犬使用者の会、動物取扱業者の代表、熊本市の推薦、一般公募の人たちによって構成されています。さまざまな人たちがこういう形で力を合わせているからこそ実現することができると思いました。
 熊本市動物愛護推進協議会は、主に次の4つの事業を実施しています。
 アニマルハートフル事業、ニャンニャンフォーラム事業、動物取扱業関係授業、人と動物のふれあい活動事業などです。
 紙芝居「大変!大地震!」は大変力作で、災害のときの犬や猫の事を本当に考えることができる素晴らしい紙芝居です。是非この紙芝居をコピーして皆さんに販売をしたら良いのではないかと思いました。
 私が、感激したのは、譲渡をどんどんして、とにかく殺処分ゼロになればいいという考え方には立たないと獣医師の松田光太郎さんがおっしゃったことです。つまり、どんな譲渡先でも、引き取ってくれればいいという考え方に立たず、もし引き受けると言う方が不適格であると考えるのであれば、譲渡はしません。丁寧に丁寧に、動物にとって良いかどうかを判断するという姿勢は本当に素晴らしいと思いました。
 殺処分ゼロを目指すために、長期間この動物愛護センターにいる犬や猫も増えています。5年間いる犬もいるそうです。つまり、人生の3分の1をここで過ごすわけです。
 小さな生まれたばかりの犬や猫もいました。生まれたばかりの猫は職員が、家に連れ帰って数時間おきに授乳をしたりしています。
 それと同時に、成犬や、年をとった犬もいました。家族同然一緒に暮らしていたのに、手放した飼い主の気持ちは理解ができません。
 相談にも、きめ細かくのっています。
 例えば、人間の方が高齢者になり、育てられないという電話相談や悩みに関して、細かくアドバイスをしたりしています。そんな悩みにつきあい、何とか解決を探ることも大変大事です。
 多くの人の、きめ細かい熱い情熱によって支えられていることを実感しました。
ただし、熊本市動物愛護センターがやっていることを、他の自治体がやれない事はないということも強く思いました。ぜひ愛護棟のようなものがもっと各地でできて、殺処分の場所ではなく、犬や猫のための場所になるようにと思います。
 また、行政に任せるだけではなく、地域で支えることも必須だと思いました。
 犬の鳴き声が今でも耳に響き渡ります。
 国会の中で、予算の獲得や、自治体への応援などしっかりやっていきたいと考えています。ぜひ力を合わせてやっていきましょう。

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