沖縄の非暴力抵抗運動の現場から
2007 / 08 / 28 ( Tue )
秘書の池田幸代さんが、夏休みを利用して、沖縄の辺野古の座り込みに参加してきました。

ぜひ読んでみてください。

 夏休みを利用して、訪れた沖縄。過去の戦跡を巡り、同時に現在進行形で進む米軍基地増設の動きを肌身で感じたいと、8月20日は名護市の辺野古で海上阻止行動に参加し、そして22&23日は東村の高江で地上座り込みをしてきました。 かねてから友人が辺野古の抵抗運動に参加しているので、一度来て、ぜひ現実を見て欲しいと言われていました。また、別の友人からは、「辺野古以上に大変なのが、北部のやんばるの森で行われているヘリパットの建設だよ」と言われ、直前になってからそちらにも足を伸ばすことにしました。

 米軍再編の大きな動きがあり、基地の設備の縮小、あるいは人口密集地の基地の滑走路移転などが今回、辺野古と高江に新たな基地を作る理由とされています。
しかし、辺野古でも、高江でも、長い滑走路を必要とせず、垂直に離着陸でき、速度が速く、しかも飛行距離が長い、ヘリコプターとプロペラ機のいいとこどりを目指した「オスプレイ」という機種の訓練を行うことが想定され、逆にその計画が先にありきではないかと思うような現在の動きです。

私たちが辺野古に着いた途端、那覇防衛施設局が雇った業者の船が調査に出そうだとの情報が入り、大浦湾の漁港前に設けられたテントは一気に緊張モードに。私はともかくも初めのスウェットスーツを着て、船に乗り、海へ出発。
その雰囲気にやはり「抵抗の最前線」だということを実感しました。
以前は、同じ漁港を母港とする、沖縄の漁師さん(海人)が調査要員として雇われていたらしいのですが、ともすると、美しい海、慣れ親しんだ海への愛着があり、抵抗する地元の人たちとも顔なじみということもままあり、強制調査がなかなか進まなかったため、愛着もなく、会話が成り立たないような地元以外のダイバーが雇われているとのこと。
 
彼らにしてみれば、抵抗する人たちは、仕事の邪魔をしているとしか見えないから、憎しみもわき、平良夏芽牧師の酸素ボンベのバルブを閉めるという暴挙にも及んでしまう。
 今回も、何人もの人が首を絞められたり、ぼこぼこ殴られたということを聞き、「フィリア号」の船上にいた私も暴言を浴びました。
 徹底して非暴力で抵抗を続ける人たちに容赦ない攻撃をする状況を目の当たりにして、国はここまでやるのかと正直なところ驚きました。しかし、同時に考えなければならないことは、基地建設を目論む人間たちは、陽に焼け、汗だく、あせもだらけ、殴られて青タンだらけ、そんな肉体的&言葉の暴力にまみれ、命がけの現場に出てくることはないことです。
 私も一日中、船に乗りましたが、夜まで体に揺れが残っていました。風も吹かず、波も低い日でしたが、それでもです。交代ではあっても、来る日も来る日も、この活動をやっている人たちのすごさが胸に迫ります。
殺されそうになっても、立ち上がり、立ち向かい、抵抗を続ける人たちの存在は、業者−那覇防衛施設局−防衛省−政府にとっては、邪魔だし、どうしてそこまでやるのかきっと理解できないでしょう。

 引き続き、22日と23日は高江のヘリパット建設予定地に座り込み。沖縄本島北部の豊かな「やんぱるの森」の東村にある高江。「オスプレイ」が離発着訓練をするためのヘリパットを作ろうという計画を進めるための。そして現在も市民生活を脅かされている住民はそれを阻止しようと抵抗運動を続けています。

民宿を4時に出て、向かった高江。「沖縄の軽井沢」と言われるだけあって、5時半頃に着いた時はまだ肌寒く、夜明けに奇襲されるかもしれないと勇んで行ったのに、警備員が起きたのが6時でした。続き那覇防衛施設局が到着したのが9時35分でした。
そこから、砂利の搬入と機材の柵の中への搬入を阻止するための攻防がスタートし、11時50分に那覇防が戻るまで、ずっと座り込みました。

 現在でも、北部訓練場ではジャングル戦を想定した訓練が行われているとのこと。どなたがおっしゃったのかちょっと覚えていないのですが、かつて、「沖縄にいると、海外に出なくても次にアメリカがどこに戦争を仕掛けようかが分かる」とおっしゃった人がいたそうです。 
 米軍がどのような戦闘訓練を行うかで、どのような地形を想定しているのか、ひいてはどこに戦争を仕掛けようとしているのかを見極めることができるという意味だそうですが、なるほどなあと思いました。

  沖縄では、まだ「戦後」になっていません。
 今もなお続く「戦争中」の日々、米軍、日本軍、復帰後は日本政府から、常に命、健康、生活、自然環境を脅かされながら、絶え間ない抑圧と暴力の下で、抵抗を続けています。
私たち沖縄以外に住む人間が、何を共有し、どのように行動するのかが問われていますし、大きく日米の共同軍事行動への道を阻むために、行動したいと思います。

そして、多くの現場で活動している人たちが、現地に足を運んで欲しいと希望しています。肌身で感じる人が多ければ多いほど、現地の状況を変える一歩になると信じています。


高江のヘリパット建設予定地で座り込みをする人たち

23 : 59 : 29 | 日々のいろいろ | page top↑
| ホーム |