福島みずほのどきどき日記

沖縄・高江ヘリパッド建設で稲田防衛大臣に質問 10/11参予算委

参予算委員会2016年10月11日(火)

稲田防衛大臣に対して沖縄・高江ヘリパッド建設問題や南スーダンPKOについて質問しました。締めくくり質疑ではリニアへの3兆円の財政投融資で質問しました。2016年度第2次補正予算案に関して、反対討論を行いました。

○福島みずほ君 希望の会、社民党の福島みずほです。
 稲田大臣にお聞きをします。
 講演会での発言、国民の一人一人、皆さん方一人一人が、自分の国は自分で守る、そして自分の国を守るためには血を流す覚悟をしなければならないのです、これは今も維持されていますか。

○国務大臣(稲田朋美君) 自分の国を自分で守るという気概を持つということ、そして、私自身も命懸けで国益を守るために政治をやっていきたいという覚悟を示したものでございます。

○福島みずほ君 違うんです。私たちだって命懸けでやっています。この問題は、国民の一人一人、皆さん方一人一人、つまり国民全員が血を流す覚悟をしなければならないのですと言っているところが極めて問題です。
 政治の重要な役割は、戦死者を出さないことだと思います。戦死者を出ささない、防衛大臣の一つの大きな役割、私たち議員の、政治家の大きな役割の一つは、戦死者を出さないことだと思います。今、まさに瀬戸際です。南スーダンPKO、どうなのか。駆け付け警護をして大丈夫か。私は、戦死者を出ささないというその気持ちを共有したいと思いますが、大臣、どうなんですか。

○国務大臣(稲田朋美君) 日本の平和と安定、そして南スーダンに行かれている隊員の安全確保を全力で守り抜く、その覚悟でございます。

○福島みずほ君 戦死者を出ささない。衆議院でも参議院でも、南スーダンPKOの議論があります。PKO五原則はもうとっくの昔に崩壊をしています。大臣も取ったり取られたりとか言っているじゃないですか。内戦状態ですよ。まさに今、南スーダンPKO、危険な状況です。瀬戸際です。ましてや駆け付け警護など、自分たちが攻められていないのに多国籍軍を応援するために行ってやる、こういうことをやるとリスクが高くなると思います。
 今こそ、南スーダンPKO、まさにそこから撤退をすべき、駆け付け警護などすべきではない、戦死者を出ささない。いかがでしょうか。

○国務大臣(稲田朋美君) 南スーダンに行ってまいりました。ジュバの市内、かなり多くのところを視察させていただき、政府関係者、多くの閣僚とも意見交換をし、また国連の特別代表ともお話をしました。私が見た限りというか、その状況は、ジュバの市内は比較的落ち着いていたと思います。その上で、緊張感を持って状況を見て、そして、いかなる任務を付け加えるか付け加えないかということは政府全体で判断をすべきだというふうに思っております。
 また、駆け付け警護については、施設部隊がその活動の関係者から要請を受けて緊急的に人道的な立場から対応できる範囲で行うものでございます。私自身も、PKOに派遣されている隊員がしっかりと安全を確保しながら意義ある活動ができるかどうか、しっかりと政府全体で検討していく所存です。

○福島みずほ君 戦死者を出ささないために、撤退すべきであり、駆け付け警護はすべきではありません。
 また、稲田大臣は雑誌の中で、教育体験のような形で若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですか、また、別の雑誌では、女子も、ですから、男子も女子もみんな全員自衛隊に体験入隊するべきですということを言っていらっしゃいますが、これ、驚くべきことじゃないでしょうか。これ、憲法が規定する、意に反する苦役に当たる可能性がある、あるいは徴兵制と紙一重ではないですか。大問題の発言ですよ。いかがですか。

○国務大臣(稲田朋美君) どの雑誌の発言であるか、御通告がなかったのですけれども、私、そのときそのときの状況の中で、また、私が記憶にある女性誌では、相手から例えば自衛隊に体験入学なんかしていただくのもいいんじゃないでしょうかと言われて、そういうのも考えられますねということは申し上げました。それが記事になったというのが私の記憶でございます。
 いずれにいたしましても、徴兵制は憲法十八条が禁止をするところの苦役に当たります。また、福島委員おっしゃるように、一人も、PKOで行っている隊員たちの生命、しっかりと安全が確保できるように万全を期する、私は当然のことだと思っております。

○福島みずほ君 これ、大問題の発言ですよ。
 「正論」で、自ら、稲田大臣の方から、教育体験のような形で若者全員に一度は自衛隊に触れてもらう制度はどうですかと言っている。そして、女性誌の「女性自身」で言われて、女子もですと、まあ男子も女子もですねっておっしゃっているじゃないですか。御自身の発言ですよ。
 女性も男性も全員体験入学をすべきだ、これは意に反する苦役であり、徴兵制と紙一重ですよ。とんでもない発言です。撤回されますか。

○国務大臣(稲田朋美君) 私も防衛大臣になってから、国内外、自衛隊の皆さん方の本当に活動、一生懸命頑張っておられる、訓練にも励んでおられる姿を見ております。そういったところを学生の皆さん方にも見ていただくというのは、教育的には非常にいいものだと思っています。
 しかしながら、今委員が御指摘になっているような、意に反して苦役で徴兵制をするといった類いのことは、私は憲法に違反するというふうに思って、そのようなことは考えておりません。

○福島みずほ君 先ほども言ったように、自分が、覚悟だと言ったけど、これは国民の一人一人がって、さっきも言ったように言っているわけです。この問題も全員と言っているんですよ、若者全員にと言っているんですよ。ですから、全員ということは、これはやっぱり課すことだから極めて問題で、徴兵制と紙一重だと思います。
 沖縄の高江の件を申し上げます。(資料提示)
 七月二十一日、沖縄県議会は高江のヘリパッドに関して工事を中止するべきだという意見書を出しています。なぜ沖縄のこの意見は聞かれないんでしょうか。
 そして、九月十三日、自衛隊のヘリが重機を運びました。この時点で、この時点で申請書も許可書も出ておりません。九月十二日、防衛大臣より命令書発出。しかし、法律で、規則で要求されている申請書も許可書も九月十三日付けで出ておりません。
 違法で自衛隊ヘリが重機を運搬したんじゃないですか。

○国務大臣(稲田朋美君) まず、沖縄の負担軽減、これは安倍内閣の最重要課題の一つとして全力を挙げて取り組んでいかなければならないと思っております。
 その上で、北部訓練場のヘリパッドの移設工事のことについてお尋ねがありました。
 工事用の通路に長期にわたってテントや車両等が放置され、陸路による資材の搬入が困難な状況になり、こうした状況を踏まえてヘリコプターによる資機材の運搬を実施することといたしたところです。一部の機材については、重量の制約上、民間のヘリコプターでは運搬が困難であったことから、自衛隊のヘリコプターにより運搬を行ったところです。
 これは、防衛省設置法に規定する所掌事務の遂行に必要なものとして私の命令により実施したものであって、これは違法ではありません。
 さらに、時系列の表を出されて御質問であり、申請書が遅れたのではないかというそういう御指摘ですので、その点についての時系列の説明もさせていただきます。(発言する者あり)はい。簡単に申し上げます。
 ヘリコプターの運搬に当たっては、機材のヘリコプター運搬に当たっては、国土交通省大阪航空局から防衛省に対し、操縦訓練等を目的として既に得ていた許可に加えて、念のため運搬を目的とした許可も受けることが適切ではないかという指摘があり、航空法第八十一条の手続を行ったものであります。
 その上で、その手続の流れについて申し上げれば、陸上自衛隊のヘリコプターによる運搬は九時頃から開始をしたところですが、十時三十分頃、同航空局から防衛省に対し、機材の空輸に関する事実関係及び航空法第八十一条ただし書に基づく問合せがありました。十二時四十五分頃、防衛省から同航空局に対し、年間を通じた……

○委員長(山本一太君) 稲田大臣、短くまとめてください。時間です。

○国務大臣(稲田朋美君) はい。
 包括的な許可の中で十分であるという、そういう答えを国交省からいただいたところでございます。それが、したがいまして、違法ではないということです。

○委員長(山本一太君) 福島みずほ君、時間ですので、簡潔にお願いします。

○福島みずほ君 はい。
 包括的なと言いましたが、冗談ではありません。申請書と許可書は、見てください、許可書は九月十四日、申請書は何と二十日の日に持参ですよ。どこの世界に申請書が後から出るんですか。規則は書面によるとなっているんですよ。なぜか。書面による審査をしなければ分からないからですよ。これはでたらめじゃないですか。

○委員長(山本一太君) 福島君。

○福島みずほ君 だって、包括的なもので足りるんだったら、なぜ許可書と申請書を取るのか。しかも……

○委員長(山本一太君) 福島君。

○福島みずほ君 分かりました。
 申請書の方が後から二十日、飛んだとっくの後に出ているんですよ。こんな無法を許してはいけません。沖縄だから無法にやるんですか、違法でやるんですか。極めて問題であり、まさに法律無視のこういうことは断じて許されないことを申し上げ、質問を終わります。

○福島みずほ君 希望の会、社民党の福島みずほです。
 今回の補正予算でリニアにどれだけ財政投融資が投入されるんでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君) 一兆五千億です。

○福島みずほ君 本予算ではどれぐらい見込んでいらっしゃいますか。

○国務大臣(麻生太郎君) まだ予算編成作業中でありますので、今の段階でお答えすることはできません。

○福島みずほ君 今まで財政投融資で三兆円以上、今まで三兆円と言っていたんですが、三兆円以上の投入は過去にありますか。

○国務大臣(麻生太郎君) リーマン・ショックのときの日本政策金融公庫に六兆五千億の財投等追加を行っております。

○福島みずほ君 東日本大震災では幾らですか。

○国務大臣(麻生太郎君) 東日本大震災のときは、今ここのところにちょっと資料がありませんので、よく調べて御返事申し上げます。

○福島みずほ君 二・九兆円です。東日本大震災で二・九兆円、リニアでさっき二兆五千億円とおっしゃいました。かなりの金額を投入する。
 それで、今まで、国土交通省第三回中央新幹線小委員会の部会で、JR東海が出しているのの中には、二〇一〇年五月十日です、ここには、JR東海は自己負担でプロジェクトを完遂する、国に資金援助は求めないとあります。これに反しているんじゃないですか。

○国務大臣(石井啓一君) リニア中央新幹線の整備に際しましては、交通政策審議会の議論におきまして、JR東海の事業遂行能力を総合的に勘案した結果、JR東海が自己負担を前提とする民間の事業としてJR東海が指名をされたものでございます。
 今回貸し付ける財投は、JR東海による利払いも行われまして、元金も全額償還されるものでありまして、JR東海による自己負担の原則を変えるものではございません。今般の財政措置は、JR東海の事業遂行能力を前提としまして、全線開業の前倒しにより開業効果を早期に発現させることを政策目的として貸付けを行うものであります。JR東海の経営支援を目的とするものではなく、問題はないものと考えております。

○福島みずほ君 しかし、財政投融資は国の保証でやるわけじゃないですか。政治的な介入をやらないために自己資本でやる、国に財政援助を求めないといって認可を求めたことと全く矛盾するというふうに思います。
 次に、この社長は、リニアに関して、記者会見で、リニアは絶対にペイをしないという発言をしています。赤字のプロジェクトに何で二兆五千億円も入れるんですか。

○委員長(山本一太君) どなたに御質問ですか。福島君、どなたに御質問ですか。
 石井国交大臣。

○国務大臣(石井啓一君) リニアにつきましては、交通政策審議会においてJR東海の財務遂行能力の検証が行われまして、リニア中央新幹線の投資による債務は、大阪開業後のリニア中央新幹線及び東海道新幹線による営業収益で着実に返済できることが確認をされました。すなわち、JR東海が収益力の高い東海道新幹線と一体的に経営を行うことで、経営の安定性を維持しながら事業を遂行することが可能となるとの答申を得たところです。ですから、リニアだけの収益でやるという、償還をするというものではなくて、リニアと東海道新幹線と合わせてリニアの借入れを償還をするということでございます。

○福島みずほ君 財務省、赤字のプロジェクトに何で二兆五千億円も財政投融資入れるんでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君) 二兆五千億円と言われておりますが、これによって経済波及効果は、八年間分の財政の前倒し等々の波及効果は極めて大きいと思っておりますし、私どもは、先ほど石井大臣が申し上げましたように、これは金を、税金を集めるのではなくていわゆる融資をするわけですから、当然それに当たっては、私どもとしては、融資した分だけ金利は頂戴いたしますし、そういった意味では私どもは、JR東海、JR西日本の今得ておられる収益は、JR東海だけで年間経常で四千五、六百億円出ておると思いますので、そういったようなものも私どもとしては確実に償還していただけるものだと思っております。

○福島みずほ君 赤字だと豪語しているのに入れるのが分からないんですね。
 金利はどれぐらいでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君) 今私どもの国債の金利、十年物国債、三十年据置き、十年間返済、トータルで四十年、四十年ですから、今〇・〇幾つ。その日によって違いますので分かりませんけれども。

○福島みずほ君 超低金利で二兆五千億円払ってもらえるわけですよね。
 現場にずっと二日間掛けて行きました。中央構造線に、土手っ腹を空けというか、トンネルを掘ってやるもので、極めて難工事、極めて莫大にお金が膨れ上がるんじゃないか。赤字だって言っているものに入れる、しかも自己資金でやると言ったものに関してですね……

○委員長(山本一太君) 時間が終了しておりますので、まとめてください。

○福島みずほ君 分かりました。はい。
 問題があると思います。これは安倍総理、葛西名誉会長とこの……

○委員長(山本一太君) 福島君、時間が終了しております。

○福島みずほ君 分かりました。はい。(発言する者あり)分かりました。
 一月から今まで、九月までに葛西会長と七回会って、五回会食をしています。

○委員長(山本一太君) 福島君。

○福島みずほ君 その間に、この財政投融資……

○委員長(山本一太君) 福島君。

○福島みずほ君 二兆五千億の話が出たかどうかを聞きたかったんですが、ちょっとそれを聞くことができませんでしたが、でも、五回会食……

○委員長(山本一太君) 福島君。

○福島みずほ君 はい。
 では、それは極めて……

○委員長(山本一太君) 質問を終えてください。

○福島みずほ君 はい。
 親密な関係からこれが出たんではないかというふうにも思います。
 以上、終わります。

○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
 希望の会(生活・社民)を代表し、二〇一六年度第二次補正予算案に対し、反対の立場から討論を行います。
 熊本・大分大地震やこの夏の台風十号を始めとする豪雨により亡くなられた方々に対し御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
 被災地の生活再建はまさに緊要の課題です。しかしながら、本補正予算案は、財政法二十九条が定める補正予算の緊要性に照らし、多くの事業が不適切であると言わざるを得ません。
 まず第一に、経済対策を講ずること自体がアベノミクスの失敗を意味しています。家計消費は本年二月のうるう年効果を除けば十二か月連続でマイナスです。簡素な給付措置を実施することにしましたが、社会保障の負担増が続き、可処分所得が伸び悩む中、緊要である消費の底上げには不十分です。
 第二に、アベノミクスの失敗で税収も伸び悩み、結果的に建設国債と財投債を発行しますが、リニア中央新幹線の全線開通前倒しや港湾整備など、旧来型の大型公共事業への回帰にほかなりません。
 第三に、TPP承認前にもかかわらず、昨年度以上のTPP関連対策費を計上することは問題です。さらに、未来への投資の名の下に防衛費を増額することは許されません。
 今まさに緊要であり、未来への投資として重要なことは、子育て、教育支援や将来不安を解消するための社会保障の拡充、被災者生活再建支援金の増額など、相次ぐ災害への支援です。
 以上申し上げ、反対討論を終わります。

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